長寿で勤勉で睡眠時間が短い日本人は、世界の中でも“脳が衰えやすい民族”といわれている。また、前頭葉の萎縮は40代から始まっているという。
そこで、「脳の衰え」危険度チェックリストを用意した。画像にある30のチェック項目のうち、20項目以上に当てはまる人は「脳の衰え危険度大」。10~19項目の人は「危険度中」、9項目以下の人は「危険度小」といえる。
行動や認知機能、身体機能から「脳の衰え」をチェックできる30項目を、以下に挙げた。20項目以上に当てはまる人は「脳の衰え危険度大」。10~19項目の人は「危険度中」、9項目以下の人は「危険度小」。あくまでも目安だが、悪化させないための取り組みは必要かもしれない。(※チェック項目は、奥村歩著『その「もの忘れ」はスマホ認知症だった』(青春出版社)より一部改変して引用)
●10の行動チェック
□スマホはどんなときでもすぐ手に取れる場所にある
□少しでも時間があいたらスマホを取り出す
□人の名前などが思い出せないとすぐスマホで検索する
□覚えておかなければならないことは写メを撮る
□初めての場所へスマホなしでは行ける自信がない
□調べものはスマホやパソコンだけで行う
□年がら年中忙しく、いつも時間に追われている
□情報に乗り遅れることに不安や恐怖を抱いている
□スマホの着信音やバイブレーションの空耳が聞こえる
□夜、布団やベッドの中でもスマホを見ている
●10の脳チェック
□ここ数年、記憶力が落ちた、もの忘れが増えたと感じる
□よく知っている人の名前がすぐに出てこないことがある
□”何を取りに来たんだっけ?”という状況が多くなった
□会議や約束の日時を忘れて慌てることがある
□3日前、何の仕事をしていたのかを思い出せない
□ここ数か月で話題になったニュースを3つ言えない
□最近、漢字が書けなくなった
□簡単な計算を間違えて、ハッとすることがある
□スマホでわかることは覚えておく必要はないと思っている
□スマホに頼ってばかりで道を覚えようとしなくなった
●10の心身健康チェック
□頭も体も、重だるい感じが抜けず、いつも疲れている
□朝から晩までずっとイライラしている
□よく眠れないことが多く、慢性的な睡眠不足状態だ
□頭痛、肩こり、便秘などいろいろな不調を抱えている
□以前はしなかったようなミスをすることが多くなった
□何もやる気が起こらない
□ちょっとしたことで落ち込むようになった
□仕事、料理、掃除などの段取りが悪くなった
□最近、あまり笑っていない
□季節の移り変わりや旬の食べ物などに鈍感になった
※女性セブン2020年9月10日号