事務所独立と妊娠を発表した中川翔子。
中川翔子が妊娠、そして20年以上にわたり所属していた事務所「ワタナベエンターテインメント」から独立。新事務所「株式会社miracle(ミラクル)」を立ち上げた、というニュースが話題になっている。なぜいま独立? という疑問を本人に直撃した。
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少しふっくらしたお腹を覆うように、ゆったりしたワンピ-ス姿で現れた中川翔子。「体調はばっちりで、食欲が止まらなくてもうどうしようという感じです」と笑顔で話し始めた。
5月5日に行われた毎年恒例のバースデーライブ『Shoko Nakagawa Birthday Live 2025~パルプンテ~』でファン800人の前で独立と妊娠を報告したことを振り返り、
「ファンの皆さんにはまず自分の言葉でお伝えしたかったのですが、正直ドキドキで、いつものライブ以上に緊張感マックスでした。でも、会場の皆さん、とてもあたたかく祝福してくれて、ほんとうにうれしく幸せでした」
事務所独立&妊娠を発表してから最初にファンの前に立った、5月5日のバースデーライブ。
18回めとなった今年のバースデーライブは、初めての妊娠で体調を見ながら開催を決めたというが、約2時間、アンコールまで19曲をフルパワーで歌い上げた。途中、バラードの数曲は座って歌い、それも新鮮で“大人な中川翔子”の魅力を聴かせる場面となった。
この日は安定感のある靴でステージに立った。
「感謝の思いをこめて全力投球しました。“パルプンテ”とは、私が大好きな『ドラゴンクエスト』でレベル40までゲームをすすめた人が使える呪文で、これを使うと“何が起こるかわからないという”という変化が起こる。まさに今の私にぴったりな言葉なんです」
初めての妊娠で体調面には不安もあったと言うが、パワー全開のステージだった。ただ、「ジャンプしたら電源落とします」と言われていたので、ジャンプは封印だった。
多くのファンがまるで自分の家族や大切な友達のことのように、おめでたい報せを心から祝ってくれたのは、20年以上にわたって彼女の成長を見守ってきたから。そして、彼女自身がいじめや不登校、うまくいかなかった時もあったけれど「生きていてよかった」というメッセージを正直に伝えてきたからではないだろうか。
“しょこたん”として老若男女に親しまれ、アイドルという肩書きだけでは語りきれないマルチクリエイターとしてのポジションを築いてきた軌跡を振り返りながら、話を聞いた。