映画やテレビでの取材を通じて江口を見てきたカメラマンでライターの名鹿祥史氏は次のように語る。

「江口さんは見た目から受けるイメージとは違って、明るい性格で活発、仕事や生き方に対しても、意志が強くタフなタイプだと聞きます。今でこそ数々の舞台、映画、ドラマでバイプレイヤーとして活躍するようになり、人気俳優の仲間入りを果たしていますが、下積み時代が長く、苦労人だったことはよく知られています。10代で上京した当時は住み込みの新聞配達の奨学生をして生活費や学費を稼いでいた時代もあるそうです。当時から売れるためならなんでもするというタイプではなく、しっかりビジョンや目的を持って仕事を選んでいくタイプだったようです」

 小劇場からテレビや映画などの大舞台へとステップアップしていくことが重要だと考える役者がいる一方で、必ずしも売れることが演劇人生における“成功”とは限らない。名鹿氏は続ける。

「江口さんはバラエティからシリアスな役柄までなんでもこなせるオールマイティな役者だと思います。役者としての実力に関して、ユニークなところでは『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)の中華料理店の店主・王丹役や、『海月姫』(フジテレビ系)のニーシャ役なども有名です。前者は中国人役、後者はインド人の役でしたが、本物にしか見えない演技が話題になりました。意外性のある役を与えれば与えるほど力を発揮するタイプでもあり、今回脚光を浴びた『半沢直樹』の国土交通大臣役の後、どんな作品に出演し、どんな役に挑戦していくのか、注目しています」(名鹿氏)

 オールマイティに仕事をこなせるだけに、江口にとってどんな役柄が“意外”だと言えるのか、すぐに思いつく人は少ないかもしれない。その意味では彼女を起用するディレクターやプロデューサーの手腕に、今後の活躍がかかっているとも言えそうだ。

●取材・文/細田成嗣(HEW)

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