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宇野昌磨が語る「ゲームは遊び、スケートは呼吸」

スケートは「息をしているのと同じ」と語る宇野(時事通信フォト)

 任天堂が発売する『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL(以下スマブラ)』は、全世界で1500万本以上を売り上げた“世界で最も売れている格闘ゲーム”だ。このゲームにハマっている一人に、フィギュアスケート平昌五輪銀メダリスト・宇野昌磨がいる。宇野の腕前はプロゲーマーも太鼓判を押すほどだ。アスリートとして大成する秘訣と、ゲームが強くなる方法に関係性はあるのか。宇野が「最も好きなプレイヤー」として名を挙げたスマブラプレイヤー・しょーぐん氏を招いて、『eスポーツ選手はなぜ勉強ができるのか』の著者でプロゲーマー・すいのこ氏が話を聞いた。

 * * *
すいのこ:フィギュアスケートとゲームという2つの物事に取り組む中で、片方がもう片方に影響を与えたりしたことはありますか?

宇野昌磨:ゲームの経験がフィギュアスケートに与えた影響は……正直、ないです。スケートに関しては上のほうに行けたという経験のおかげで自信が持てますから、自分の取り組みが間違っているって思ったことはないし、仮に間違っていたとしても何かに繋がると思っています。

すいのこ:では、逆に「フィギュアスケートからゲームへの影響」はいかがでしょう?

宇野:ゲームでは上位層にすら辿り着けていないので、自分の取り組みが正しいのか自信が持てていません。スケートの考えをゲームに活かしたらもっと上手くなれるのかなとか思うんですが、そもそもスケートとゲームではかける時間が違いすぎて、トップには立てないなという結論になって諦めてしまう自分がいます。

すいのこ:フィギュアスケートとゲームで向き合い方にどんな違いがありますか?

宇野:ゲームは好きでやっている。スケートも好きではあるのですが、それ以上に僕にとっては息をしているのと同じなんですよ。滑ることが当たり前のことなんで。ゲームはやりたくなかったらやらなければいいけど、その程度の思いじゃゲームでトップに立つのは難しいのかなって思います。だから「トップに立てないならやる意味ないじゃん」って急に辞めることもあります。僕にとって「ゲームは遊び、スケートは呼吸」です。

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