国内

菅義偉氏の天敵 東京新聞・望月衣塑子氏からの“就任祝辞”

因縁は続く?(時事通信フォト)

 総理の座を引きつけた菅義偉氏の天敵といえば、東京新聞記者の望月衣塑子氏だろう。厳しい質問を繰り返しぶつける望月氏と、正対せずにあしらう菅氏のやりとりは“出来レース”がお決まりだった官房長官会見に新たな風を吹き込んだ。菅氏が総理の座をほぼ手中にした今、彼女は何を思うのか――。

 * * *

 私が菅官房長官の会見に初めて出席したのは、2017年6月6日のことでした。淡々と進む質疑に納得できず、10分以上にわたって質問を重ねました。それから約3年間、菅さんには色々な形で質問を封じられてきました。

 特に印象に残っているのは、昨年2月、加計学園の獣医学部新設をめぐる問題が会見で取り上げられた時のことです。質問をかわし続ける菅さんに「この会見は一体何のための場だと思っているのか」と問い質したところ、「あなたに答える必要はありません」と答えた。会見の場で飛び出たこの言葉が、菅さんの本質を現わしていると思います。

 政治家は目の前の記者に対してだけでなく、その後ろにいる国民に向けて情報を発信しているという認識を持つべきです。この発言は、菅さんにその感覚が欠如していることを端的に示しています。

 会見での質問を制限しようとする動きは、私に対してだけではありませんでした。その傾向は改善どころか、コロナ禍を盾に加速しているように感じます。たとえば、緊急事態宣言を理由に、「1社につき記者1人」というルールが設けられましたが、宣言が解除された今もそれが続いている。

関連記事

トピックス

ゼンショーホールディングスが運営する「すき家」が問題の画像についてコメントした(時事通信フォト)
【「味噌汁にネズミの死骸」で新展開】すき家がネズミ混入を認めて謝罪「従業員が提供前に商品状態の目視確認を怠った」 約2ヶ月にわたり非公表 昨年には大手製パン会社で混入の事例も
NEWSポストセブン
水原の収監後の生活はどうなるのか(AFLO、右は収監予定のターミナル・アイランド連邦矯正施設のHPより)
《水原一平被告の収監まで秒読み》移送予定刑務所は「深刻な老朽化」、セキュリティレベルは“下から2番目”「人種ごとにボスがいて…」 “良い子”にしていれば刑期短縮も
NEWSポストセブン
性被害により、バングラデシュの少女が8歳という幼さで亡くなった(地元メディアのFacebookより)
《バングラデシュ・少女殺害事件》「猿ぐつわをつけられ強制的に…」「義父の犯行を家族ぐるみで手助けした」 “性被害隠蔽殺人”も相次ぐ
NEWSポストセブン
眞子さんの箱根旅行のお姿。耳には目立つイヤリングも(2018年)
小室眞子さんの“ゆったりすぎるコート”に「マタニティコーデ」を指摘する声も…皇室ジャーナリスト「ご懐妊でも公表しない可能性」
NEWSポストセブン
原宿駅を降りてすぐに見える「竹下通り」(時事通信フォト)
《潜入レポート》原宿・竹下通りの偽ブランド品販売店にキャッチ男性に誘われ入店 「売っているのは本物?偽物でしょう」と聞くと…キャッチ男性がとった行動
NEWSポストセブン
放送100年という記念の日に各局では、さまざまなジャンルの特番が放送される(写真/PIXTA)
《各局の現在地が鮮明に》“放送100年”の日に見えたフジテレビの危機 ブレないテレ東、“実より名を取る”テレ朝 
NEWSポストセブン
3月1日に亡くなったフリーアナウンサーのみのもんたさん
《みのもんたさんは焼き肉で…》“誤飲”の恐ろしさ「窒息事故発生件数が多い食品」と「事故が起きた場合に重症となる割合が高い食品」、まったく異なるそれぞれのトップ3
女性セブン
サインと写真撮影に応じ“神対応”のロバーツ監督
ドジャース・ロバーツ監督が訪れた六本木・超高級和食店での“神対応” 全員のサインと写真撮影に応じ、間違えてファンの車に乗ってしまう一幕も
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”女子ゴルフ選手を待ち受ける「罰金地獄」…「4人目」への波及も噂され周囲がハラハラ
週刊ポスト
大村崑さん、桂文枝師匠
春場所の溜席に合計268歳の好角家レジェンド集結!93歳・大村崑さんは「相撲中継のカット割りはわかっているので、映るタイミングで背筋を伸ばしてカメラ目線です」と語る
NEWSポストセブン
大谷翔平の第一号に米メディアが“疑惑の目”(時事通信、右はホームランボールをゲットした少年)
「普通にホームランだと思った」大谷翔平“疑惑の第1号”で記念ボールゲットの親子が語った「ビデオ判定時のスタンドの雰囲気」
NEWSポストセブン
水原一平(左、Aflo)と「親友」デビッド・フレッチャー(右、時事通信)
《大谷翔平のチームメイトに誘われて…》水原一平・元通訳が“ギャンブルに堕ちた瞬間”、エンゼルス時代の親友がアップした「チャリティー・ポーカー」投稿
NEWSポストセブン