かくして、一方向へ一気に向かう日本の世論と「風」だが、私が期待したいのは、マスクを外す人の増加だ。9月上旬現在、外を歩いているとざっと95%がマスクをしている状況だが、これが60%にまで下がることだ。ここから40%にまで下がるには数週間かかると思われるが、40%になれば、「右にならえ」の日本人なだけに、一気に10%まで下がり、マスクをしていない人々がマジョリティになる。感染者が増えた場合は「マスクをしないから……」式の批判が出てくるだろうが。

 ただ、1月からず~っとコロナに怯え続けて感染した日本人の割合が0.05%なのになぜ、そこまで過度に防衛しなくてはならないのか? もう「かかったら仕方ない」で良くないか? 感染しただけで散々差別され、仕事を失う人まで出たこの異常状態、これこそ人権侵害だぜ。さっさと日常に戻ろうぜ! なんて言い出すと「誰かが亡くなったらどうするんだ!」式の批判がネットで湧きあがり、「かかったら仕方ない」という意見は暴論とされその先には殺人者扱いとなる。

 その頃には白鴎大学の岡田晴恵教授が各種テレビ番組で「秋冬は注意が必要です。ここから本格的に始まります」と言い出すんだよな。彼女は「南半球でも感染が広がっているので夏も危ない」と言った。1年中危ないと言い続けなくてはいけないゼロリスク信者とネット世論が見事に合致したバカ騒動が、コロナだったのである。

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