ライフ

宮城の「乾坤一」蔵元が目指す、飽きずに飲める食中酒

宮城テレビ放送の白壁里沙子アナが1712年創業の大沼酒造店を訪問

 東北では新米の収穫が始まるこの季節、酒造りもいよいよ本番だ。そこで、宮城県で愛される日本酒を、地元アナウンサーが紹介する。

 正徳2(1712)年創業の大沼酒造店は、銘柄「乾坤一(けんこんいち)」で知られる蔵元だ。明治3年、蔵を視察に訪れた初代宮城県知事が「乾坤一擲(けんこんいってき)」にちなんで命名した。宮城テレビ放送の白壁里沙子アナは、就職して宮城に住むまで日本酒を飲んだことがなかったと話す。

「でも今では日本酒が大好きになりました。就職した年、父にプレゼントしたお酒は『乾坤一』。私にとって思い出深いお酒です」

 10月から17代目当主を引き継ぐ大沼健氏は、酒蔵の内部を案内しながら、酒造りの工程を説明してくれた。江戸後期に建てられた酒蔵は東日本大震災で被害を受け、大規模な修復工事を行なった。酒米全体の8割は宮城県産を使い、宮城県で誕生したササニシキ、その父のササシグレでも醸造する。

「最近は機械技術が進歩していますが、それに頼っているだけでは個性が出ません。例えば仕込んだもろみの状況やその日の気温に合わせて、細かい調整が必要になってくる。私たちが目指すのは、最後まで飽きずに飲める食中酒。すっきりとしてキレが良い酒を目指しています」と大沼氏。

あわせて読みたい

関連記事

トピックス

大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン
高羽悟さんが向き合った「殺された妻の血痕の拭き取り」とは
「なんで自分が…」名古屋主婦殺人事件の遺族が「殺された妻の血痕」を拭き取り続けた年末年始の4日間…警察から「清掃業者も紹介してもらえず」の事情
(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
熱を帯びる「愛子天皇待望論」、オンライン署名は24才のお誕生日を節目に急増 過去に「愛子天皇は否定していない」と発言している高市早苗首相はどう動くのか 
女性セブン
「台湾有事」よりも先に「尖閣有事」が起きる可能性も(習近平氏/時事通信フォト)
《台湾有事より切迫》日中緊迫のなかで見逃せない「尖閣諸島」情勢 中国が台湾への軍事侵攻を考えるのであれば、「まず尖閣、そして南西諸島を制圧」の事態も視野
週刊ポスト
盟友・市川猿之助(左)へ三谷幸喜氏からのエールか(時事通信フォト)
三谷幸喜氏から盟友・市川猿之助へのエールか 新作「三谷かぶき」の最後に猿之助が好きな曲『POP STAR』で出演者が踊った意味を深読みする
週刊ポスト
ハワイ別荘の裁判が長期化している(Instagram/時事通信フォト)
《大谷翔平のハワイ高級リゾート裁判が長期化》次回審理は来年2月のキャンプ中…原告側の要求が認められれば「ファミリーや家族との関係を暴露される」可能性も
NEWSポストセブン
今年6月に行われたソウル中心部でのデモの様子(共同通信社)
《韓国・過激なプラカードで反中》「習近平アウト」「中国共産党を拒否せよ!」20〜30代の「愛国青年」が集結する“China Out!デモ”の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《自宅でしっぽりオフシーズン》大谷翔平と真美子さんが愛する“ケータリング寿司” 世界的シェフに見出す理想の夫婦像
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! プロ野球「給料ドロボー」ランキングほか
「週刊ポスト」本日発売! プロ野球「給料ドロボー」ランキングほか
NEWSポストセブン