今年8月、ジャニーズ事務所の山下智久(35)と亀梨和也(34)が未成年と飲酒して処分されると、芸能マスコミが事務所が処分を発表するまで後追い報道しなかったことなどが話題になった。『ワイドナショー』(フジ系)で、その理由について事務所から止められていたのかと問われた芸能レポーターで“ジャニーズ番”として知られる駒井千佳子氏(55)はしどろもどろになり、「テレビ局のほうが忖度していると思います」と責任転嫁する形で否定して、ネット上で叩かれた。
かつてスキャンダルが起きると、芸能レポーターが突撃し、囲み取材では容赦なく核心を突いた質問を投げかける──そんな映像がテレビで流れていた。今はその真逆で、芸能事務所に寄り添うコメンテーターが主流だ。キー局の情報番組ディレクターが語る。
「今はスキャンダルよりも映画やCDの告知、イベントの情報などを扱うのがメインになりました。そうなると情報を出す芸能事務所の力が大きくなり、“事務所行政”のほうが局の大きな仕事になっています。その一方で、良くも悪くも反骨心のある芸能コメンテーターは壊滅状態。緊張関係が失われた中では、芸能事務所に寄り添いながら語るレポーターに頼らざるを得ないのです」
※週刊ポスト2020年10月9日号