国内

井上公造氏が筆頭格 追及しない芸能レポーターが増えるワケ

芸能事務所の意向を重視しているようにも思える井上公造レポーター(時事通信フォト)

芸能事務所の意向を重視しているようにも思える井上公造レポーター(時事通信フォト)

 報道番組からスポーツ解説、ワイドショーまで、さまざまな情報番組に登場するコメンテーター。しかし、彼らの口から発せられるのは、切れ味鋭い辛口コメントではなく、政府や権力者に寄り添った「応援コメント」ばかり。芸能ニュースでは、その傾向がより顕著である。

 テレビ局が独自に芸能スキャンダルを取材することは減り、週刊誌やスポーツ紙の報道を紹介しては、大手芸能事務所に優しい芸能レポーターがフォローして、事務所の意向を代弁するスタイルが定番となった。その筆頭格が、芸能レポーターの井上公造氏(63)だ。

 2016年にSMAPの解散危機が報じられた際は、「僕らは去年の夏からこの話は聞いていたので、驚いたというより表面化したことに驚いた」と語り、スクープを掴んでいても報じないスタンスを披露していた。

 タレントの情報を入手した際の対処法についても井上氏は、〈勝手にどこかで情報を流したりせず、必ず当人か事務所に「テレビで話したいんだけど」と仁義を切ります。すると、相手も「まずは直接話すべき相手がいるから、いいタイミングがくるまで待ってほしい」と、条件付きで情報解禁の許可を出してくれる。この取引が、信頼を得るためには重要なんです〉(『PRESIDENT』2017年7月31日号)としている。

 渦中の芸能人と直接連絡をとり、食事する仲であることをアピールしながら、攻めた取材をしていないことを番組MCからつっこまれる。そんな井上氏のスタイルが、いまやテレビで活躍する芸能コメンテーターの基本かもしれない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

復興状況を視察されるため、石川県をご訪問(2025年5月18日、撮影/JMPA)
《初の被災地ご訪問》天皇皇后両陛下を見て育った愛子さまが受け継がれた「被災地に心を寄せ続ける」  上皇ご夫妻から続く“膝をつきながら励ます姿”
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
武蔵野陵を参拝された佳子さま(2025年5月、東京・八王子市。撮影/JMPA)
《ブラジルご訪問を前に》佳子さまが武蔵野陵をグレードレスでご参拝 「旅立ち」や「節目」に寄り添ってきた一着をお召しに 
NEWSポストセブン
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
オンラインカジノの件で書類送検されたオコエ瑠偉(左/時事通信フォト)と増田大輝
《巨人オンラインカジノ問題》オコエ瑠偉は二軍転落で増田大輝は一軍帯同…巨人OB広岡達朗氏は憤り「厳しい処分にしてもらいたかった。チーム事情など関係ない」
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
NEWSポストセブン