宿泊は「未来都市へ」が横浜の定番スタイル?
閉館したもう1軒の「スターホテル横浜」もプライベートでリピートする大好きなホテルだった。
「スターホテル横浜」の客室からは横浜の港が一望できた
経年感を隠せないホテルとはいえ、客室には港を望むバルコニーを有しベイブリッジからみなとならい高層群の夜景まで一望。船の汽笛やなんともいえない非日常感を演出してくれた。リーズナブルな料金にして横浜気分を満喫できるホテルだっただけに残念でならない。夏になると催される屋上のビアガーデンは、知る人ぞ知る夏の風物詩でもあった。
ある種コロナで淘汰が進んだともいえる“横浜ホテルエリア合戦”。未来都市であるみなとみらい地区と高層ホテルは新たな横浜の象徴だが、港町ヨコハマの歴史や伝統とは隔離された世界という見方もできる。
歴史ある港町では観光や散策を、宿泊は未来都市へという構図が新たな横浜の定番スタイルになりつつあるのだろうか。とはいえゾーンごとの魅力が際立つ横浜、もちろん未来都市ステイの非日常感は魅力だが、時にはお気に入りエリアの人気ホテルに泊まってみるのもいいだろう。歴史と伝統という“新たな横浜”の魅力に気づくかもしれない。