ソフトバンクグループは前期(2020年3月期)決算で1兆3646億円という過去最大の営業赤字に転落し、孫会長兼社長の報酬も前年から減額となったものの、それでも2億円超。しかも、それを大きく上回る報酬を得ている2人の外国人副社長(マルセロ・クラウレ副社長=21億円、ラジーブ・ミスラ副社長=16億円)がいる。
グループ内で携帯電話事業を担うソフトバンクの社長執行役員兼CEOを務める宮内謙氏も、グループ全体からの報酬が6億9900万円にのぼる。『経済界』編集局長の関慎夫氏が解説する。
「優秀な人材に相応の対価を払うというグローバルな視点から、外国人副社長らにそれだけの報酬を与えているのでしょう。しかも、創業者の孫社長には200億円近い配当収入が別にあります」
“年収”としてはKDDIの高橋誠社長とも大差があるのだ。
●データ協力/東京商工リサーチ
【図内、調査対象期間は2019年度(2019年4月期〜2020年3月期)とし、代表権をもつ取締役・執行役のうち最も役員報酬が高い者を記した。()内は前年度の役員報酬】
※週刊ポスト2020年10月16・23日号