──動画では「どうでもいい日常のニュース」を配信しているわっきゃいさんですが、「どうでもよくない自分」を見せたり伝えるときもありますか?
それはあります。「どうでもいい日常のニュース」は自分の日記のようなもなので、気取ることも着飾ることもなく、いち大学生でしかない等身大の僕を見せています。
一方、社会に変革をもたらしたいときは、どうでもよくない自分を表現します。たとえばビジネスですね。こういうときの表現は、当然ながら「どうでもいい日常のニュース」とはかなり異なります。目的次第で、表現方法を変えることは常に意識しています。表現にはこだわりを持っていますね。
◆自分で思いついた“名言”を列挙している
──動画配信でわっきゃいさんのことを知った人も多いと思いますが、今おっしゃったように、現役大学生ながらビジネスを手がけ、さらに、空手で全米チャンピオンに輝き、キャップ投げも得意であるなど、22歳にして、いくつもの顔をお持ちですよね。
自分で言うのもなんですがあまりにも多才で、あまりにも器用すぎて……、自分でもびっくりしているところはあって、自慢用に四字熟語を作りました。それが「文武芸商」です。文武両道の「文武」に加えて、アートや芸能などの「芸」、そして、ビジネスの「商」。どれもできちゃって、そろそろバランスを取りながらやっていきたいです(笑)。
──なぜそんなに器用なのでしょう。ご自身ではどう分析されていますか?
いろいろな理由をつけることは可能ですが……、端的かつ超正直にいえば、環境と才能です。第一に環境ですが、アメリカのロサンゼルスという基本的に否定されない自由な風土の中で、のびのび成長した温室育ちというのがあります。親に感謝しています。
ただし、こうした環境で育ったら、みなが僕のようになるのかといえば、そうではない。コピーライターの仕事もしている僕はよく「言葉のセンスがある」と褒めてもらって、「帰国子女だからですか」、などと分析されるのですが、帰国子女がみな、僕みたいに文才があるわけではないですよね。
そう考えていくと、才能に恵まれたといわざるを得ない。好感度のためにはこういう発言はしないほうがいいのかもしれないけど……無責任なことは言えないので、言っちゃいました。