僧侶にとっても陰性証明書が必需品に?(写真提供/純空住職)
小規模化が加速する
葬儀の風景は大きく変わった。大阪市にある柳谷観音大阪別院・泰聖寺の純空壮宏住職はこう話す。
「私は葬儀・法要の読経の最中もマスクを着用します。着用したほうが皆さんに安心感がある。それでも読経で声を出すので、葬儀前には自費でPCR検査を受け、陰性証明書を携えて葬儀会場にうかがいます」
その純空住職は「コロナ後の葬儀」について、こんな見方をする。
「これまでの葬儀は、遺族側も参列者側も建前を重視していた部分があります。それがコロナ禍により、事後報告などの大義名分が生まれた。一度、こうした状況が生まれた以上、コロナが終息しても、小規模化・簡素化の流れは進んでいくでしょう」
コロナ以前にも変化の兆しはあったが、その流れが今後より一層、加速していくことになりそうだ。
※週刊ポスト2020年10月30日号