ライフ
2020.10.25 16:00 週刊ポスト
変わった名前、偉人の名前を我が子につけない方がいい理由

ネット・SNS全盛時代では子供の名前にも注意が必要(イメージ)
提示されたひとつのお題に対して、とんちをきかせて次々と小ネタを披露していく大喜利が、ネットではしばしば繰り広げられる。日々のニュースが自然発生的にネット大喜利のお題になってしまうことも、珍しくない。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、ある事件のニュースから始まったネット大喜利とその盛り上がりを見て、「名付けは慎重になるべき」と感じたという。以下、中川氏の考察だ。
* * *
宅配便の配達員の男(23)が、配達で行った家に干されてあった30代女性の下着1枚を盗み逮捕された。この件が報じられた時、匿名掲示板・5ちゃんねるは大盛り上がりだった。この件が与えてくれた示唆は「変わった名前・偉人の名前を生まれてくる我が子につけてはならない」だ。
この手の事件の場合、「70代女性の下着を盗んだ」や「女性物だと思い、38歳男性の黒いTバックを盗んだ」などだとネットは盛り上がるが、20~30代女性の下着を盗んでも特に話題にはならない。今回なぜ盛り上がったかといえば、男の名前が「孔明」だったからだ。
『三国志』の天才軍師として名高い諸葛亮孔明にちなんだ名前と思われるが、そんな男がまさかの下着泥棒である。結局「名前負け」してしまったわけだ。盗まれた女性には申し訳ないが、全国ニュースで取り上げられ、ネットで散々話題にされるような事件ではない。
5ちゃんにはこんなことが書き込まれる。横山光輝の漫画『三国志』の世界観がよく表れている。
「ゲェ!孔明」「泣いて下着を盗る」「孔明が罠にかかったぞ!」「魏、呉、エロの三分の計」「○○孔明、干せるパンティを盗する」「生の下着生ける孔明を走らす」
これらは「泣いて馬謖を斬る」や「死せる孔明、生ける仲達を走らす」などにひっかけているのだが、男の名前が「孔明」というだけでここまでの騒ぎになってしまうのである。
さらに、過去には別の「孔明」が2人逮捕されていることも発掘された。一つは会社員を襲い現金を奪った20歳の男で、もう一つは孫になりすまして80代の男性から現金250万円を騙し取ろうとした22歳の男。いずれの件も今回同様盛り上がった。ネットの人々は単に「名前」だけで盛り上がれるのだ。
関連記事
トピックス

池脇千鶴、『その女、ジルバ』の熟女ホステス役は“事件”だ

人間が余る時代、「馬鹿ブス貧乏」はどうしたら生き抜けるか

ドラマの番宣に出まくる菅野美穂 バラエティーで夫の話はNGの理由

プロゲーマー弁護士が語る「ゲームは司法試験より厳しい世界」

安倍前首相が母・洋子さんと散歩 妻・昭恵さんはなぜいない?

慶大アメフト部vs野球部 清原ジュニア争奪戦が勃発か

草なぎ剛の妻 交際後に夜遊び卒業、酒もたばこも止めSNS全削除
