ライフ

変わった名前、偉人の名前を我が子につけない方がいい理由

ネット・SNS全盛時代では子供の名前にも注意が必要(イメージ)

ネット・SNS全盛時代では子供の名前にも注意が必要(イメージ)

 提示されたひとつのお題に対して、とんちをきかせて次々と小ネタを披露していく大喜利が、ネットではしばしば繰り広げられる。日々のニュースが自然発生的にネット大喜利のお題になってしまうことも、珍しくない。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、ある事件のニュースから始まったネット大喜利とその盛り上がりを見て、「名付けは慎重になるべき」と感じたという。以下、中川氏の考察だ。

 * * *
 宅配便の配達員の男(23)が、配達で行った家に干されてあった30代女性の下着1枚を盗み逮捕された。この件が報じられた時、匿名掲示板・5ちゃんねるは大盛り上がりだった。この件が与えてくれた示唆は「変わった名前・偉人の名前を生まれてくる我が子につけてはならない」だ。

 この手の事件の場合、「70代女性の下着を盗んだ」や「女性物だと思い、38歳男性の黒いTバックを盗んだ」などだとネットは盛り上がるが、20~30代女性の下着を盗んでも特に話題にはならない。今回なぜ盛り上がったかといえば、男の名前が「孔明」だったからだ。

『三国志』の天才軍師として名高い諸葛亮孔明にちなんだ名前と思われるが、そんな男がまさかの下着泥棒である。結局「名前負け」してしまったわけだ。盗まれた女性には申し訳ないが、全国ニュースで取り上げられ、ネットで散々話題にされるような事件ではない。

 5ちゃんにはこんなことが書き込まれる。横山光輝の漫画『三国志』の世界観がよく表れている。

「ゲェ!孔明」「泣いて下着を盗る」「孔明が罠にかかったぞ!」「魏、呉、エロの三分の計」「○○孔明、干せるパンティを盗する」「生の下着生ける孔明を走らす」

 これらは「泣いて馬謖を斬る」や「死せる孔明、生ける仲達を走らす」などにひっかけているのだが、男の名前が「孔明」というだけでここまでの騒ぎになってしまうのである。

 さらに、過去には別の「孔明」が2人逮捕されていることも発掘された。一つは会社員を襲い現金を奪った20歳の男で、もう一つは孫になりすまして80代の男性から現金250万円を騙し取ろうとした22歳の男。いずれの件も今回同様盛り上がった。ネットの人々は単に「名前」だけで盛り上がれるのだ。

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン