プライベートでバイクにの乗る姿もサマになる玉木(2020年8月)

 玉木が演じたコメディタッチのキャラクターはこれまで複数ある。出世作ともいえる2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』では、アフロヘアや丸刈り頭を披露。そして天才指揮者役で大ブレイクした2006年『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)、そして今期の『極主夫道』。なぜ玉木はこのようなキャラクターが似合うのか?

「彼は容姿が整っていて落ち着いた雰囲気があるため、想定外のことに巻き込まれて慌てふためくだけでかわいいし面白く見えます。また、品があるため、ギャグをしても下品にならないのも強みです。そして、大きな武器となっているのが声。深みのある低い落ち着いた声が裏返ったりするギャップが魅力になっています」

『極主夫道』では、玉木に「どこまでもやるという気概を感じた」と話す田幸さん。いままでには見せなかった、かなり振り切れた表情の数々は、女優・木南晴夏(35才)との結婚の影響もあると分析する。

「『極主夫道』のように、短いスパンの中にいくつも“顔芸”を入れるのは瞬発力を求められます。これは『勇者ヨシヒコシリーズ』(テレビ東京系)のムラサキで知られるように、木南さんの得意技。彼女から影響や刺激を受けているかもしれません。

 人気俳優が結婚すると“ロス”だと女性は嘆いて、あげく俳優の人気が落ちることがありますが、玉木さんの場合はお相手が木南さんだったことから“女性を見る目がある!”と人間性まで評価され、結婚によって人気が高まったまれなケースです」

 結婚によって、役者としての幅がさらに広がったという玉木。『極主夫道』では今後、どんな振り切った演技を見せてくれるか、ますます注目だ。

取材・文/小山内麗香

妻役は川口春奈(時事通信フォト)

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