「軽ターボは燃費悪い」は過去の話

 このエリアは八木沢ダム、照葉峡谷をはじめ、ルート全体が紅葉の名所である。今年は季節外れの残暑が長く続いたかと思うと長雨に見舞われたりといった天候の影響か、色づきぶりは例年に比べると良くなかったが、強い風雨がなかったことで枝ぶりは良く、大いに楽しめるコンディションであった。

 そんな場所で気分が上がるのがグラストップであった。開閉機構を持たないのは残念だが、サンシェードを開けて走ると外光の採り込みは断然良いし、視界の上方にちらりと青空や紅葉が入るしと、終始ウキウキとさせられるものがあった。

グラストップは車内の開放感を高めるのに有用(ダイハツ・タフト)

グラストップは車内の開放感を高めるのに有用(ダイハツ・タフト)

 日本市場は伝統的にサンルーフの装着率がきわめて低く、それにともなって今ではサンルーフそのものの設定がないモデルのほうが多くなってしまった。そのような中で敢えて全車サンルーフ装備という昔のホンダの第2世代「プレリュード」のような逆張りがどう出るか見ものだが、少なくともこれがタフトの最大の独自色であることは間違いないであろう。

 エンジンはダイハツが長年使い続けているKF型というタイプだが、先行してフルモデルチェンジされたタントから大改良版に切り替えられている。

 ターボエンジンのピーク熱効率は30%強と、普通車の最新の直噴エンジンが40%前後で争っているのに比べるとかなり低く感じられるが、車両重量が軽いことと、重量に対してエンジンの排気量が小さく、効率の良い運転状態の滞在率が高いことの相乗効果で、実測燃費は十分に良かった。

山道を経ての燃費も十分に満足のいく数値だった(ダイハツ・タフト)

山道を経ての燃費も十分に満足のいく数値だった(ダイハツ・タフト)

 東京で満タンにした後、山道を経て平野に下りた474.5km区間の燃費は20.8km/リットル。ハイペースな高速クルーズに加え、長大な山岳路、さらに標高1620mの坤六峠、標高1840mの金精トンネルと、2つの高い峠を超えてきたことを考えると、十分以上に満足のいく数値と言えよう。

 平地のみを走った区間では実測22km/リットル台。また、最後に燃料を満タンにしてから比較的流れの良い都内の市街地だけを走ってクルマの返却場所に向かった区間では、ホットスタートとはいえ平均燃費計値は24km/リットルを超えていた。かつて軽ターボは宿命的に燃費が悪いとされていた時代もあったが、それはもう完全に過去の話になったと改めて思った次第だった。

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