ビジネス

”ハスラーもどき”じゃない? 乗って分かったタフトの真価

ダイハツ「タフト」(Gターボ)のフロントビュー

ダイハツ「タフト」(Gターボ)のフロントビュー

「ジムニー」「ハスラー」の二枚看板を持つスズキの独壇場となっている軽SUV市場にダイハツが今年6月、新モデル「タフト」を投入した。発売前より“ハスラーもどき”と言われていたタフトだが、果たしてその実力はどうなのか──。自動車ジャーナリストの井元康一郎氏が試乗レポートする。

 * * *
 最低地上高に余裕のあるモデルという点では、2012年に「テリオスキッド」がモデル廃止となって以降、8年のブランクを経てのダイハツ軽SUV復活劇となったタフト。果たしてどのような特質を持っているのか、600kmほどドライブして確かめてみた。

 試乗車は上級グレード「Gターボ」の前輪駆動。オプションを含まない車両価格は160万6000円(消費税込み)だ。コースは東京を出発し、群馬北方の奥利根、片品村などの山間部を経て日光に抜けつつ東京へ帰着するという山岳ルートで、総走行距離は597.8km。

ダイハツ「タフト」のリアビュー

ダイハツ「タフト」のリアビュー

 まずはタフトの総合的な印象だが、走り、快適性、エコ性能のバランスが大変良く取れたクルマに仕上がっていた。

 走行フィールは「タント」や「ミラトコット」など同社のシティコミューターモデルと結構異なっており、ゆるゆるとしたSUVらしい動きが体現されていた。パワートレインはマイルドハイブリッド等の特別な機構は持たないが、燃費も全般的に良好で、お財布の心配をせずにロングドライブを楽しめる水準にあった。

グラストップが全車標準で解放感は抜群(ダイハツ・タフト)

グラストップが全車標準で解放感は抜群(ダイハツ・タフト)

 車内は全車標準装備の「スカイフィールトップ」と銘打たれた大型サンルーフのおかげで開放感抜群。一方、後席は足元空間こそ十分だが着座フィールが平板なことに加えて閉所感もやや強く、前席重視のスペシャリティーカー色が濃いことが実感された。後席にはシートスライド機構がなく、大荷物を積む場合は後席の半分、ないしすべてを畳んで使うことになる。基本、1~2名で楽しむためのクルマと言えそうだった。

関連記事

トピックス

大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
“進次郎劇場”で自民党への逆風は止まったか
《進次郎劇場で支持率反転》自民党内に高まる「衆参ダブル選挙をやれば勝てる」の声 自民党の参院選情勢調査では与党で61議席、過半数を12議席上回る予測
週刊ポスト
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト