スポーツ

元GIジョッキー安田康彦が「西成でドヤ街生活」を告白

元GIジョッキー安田康彦にいったい何が…(2001年の宝塚記念)

元GIジョッキー安田康彦氏にいったい何が…(2001年の宝塚記念。共同通信社)

“牝馬三冠”デアリングタクト、“クラシック三冠”コントレイル、そして“GI芝最多8勝”アーモンドアイと歴代最強クラスの名馬たちが揃う現在の競馬界。

 だが、この盛り上がりに脇目も振らずに働く元GIジョッキーがいる。安田康彦(48)。1999年秋華賞では12番人気でGI初優勝、2001年の宝塚記念ではメイショウドトウに騎乗して当時最強と言われたテイエムオペラオーに勝つなど“穴男”として人気を博した男の姿は大阪・西成にあった。

「ドヤ街に住んで日雇いの仕事をしていました。朝5時にセンター(西成労働福祉センター)付近に手配師のバンが止まっていて、日給1万円ほど。コロナ禍でも仕事は意外とありました」(安田氏、以下同)

 安田氏は2006年に引退。翌年に泥酔状態でコンビニ店員へ絡み、恐喝容疑で逮捕された。その後、海外放浪を経てタイで生活していたが貯金が底を尽き、日本へ出稼ぎに来る生活を繰り返していた。

「4月末に日本に帰ってきましたが、工場がストップして働き口がない。日雇いの仕事ならと思い、西成に行ったんです。ドヤ街は一泊1000円ほどで3畳の部屋にベッドだけでしたが、エアコンがあったので快適でした。仕事は工事現場での単純作業が主で、現場の人から素性を聞かれることもなく気楽でした」

 仕事にありつけるのは3日に1回。仕事がない日は、飲み歩きもせず、ただ時間が過ぎるのを待った。タイで暮らす6歳の息子のためだという。

「妻に毎月3万5000円の仕送りをしないと息子と電話させてもらえない。息子がいなかったら死んでいますよ(笑い)。この時勢だからタイに戻れないのが寂しいです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
川道さら
【「今日好き」で大ブレイク】20歳を迎えた川道さらが語った仕事への思い「お酒で体重増えたから毎日9~10㎞走っています」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
決勝の相手は智弁和歌山。奇しくも当時のキャプテンは中谷仁で、現在、母校の監督をしている点でも両者は共通する
1997年夏の甲子園で820球を投げた平安・川口知哉 プロ入り後の不調について「あの夏の代償はまったくなかった。自分に実力がなかっただけ」
週刊ポスト
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン