わだかまりを溶かす一言
〈娘との関係に悩む父親と言えば、11月8日に「立皇嗣の礼」を控える秋篠宮殿下が思い浮かぶかもしれない。10月に29歳の誕生日を迎えた眞子内親王のご結婚には結論が出ておらず、昨年11月の誕生日会見では秋篠宮殿下自ら、「(眞子内親王と)結婚のことについては話をする機会はありません」と吐露された〉
皇室のご家庭がどういうものなのかは想像もつきませんので、あくまで一般論になりますが、親としては「世間が何と言っても、娘の思いを成就させてやりたい」と言う以外にないのではないでしょうか。
本能で選んだ男性に対して、そもそも本能の埒外にいて世界一あり得ない男子である父親が意見しても、娘は何の意味も感じません。娘が真剣に愛する男性を連れてきたら、親は支援するしかないのです。秋篠宮さまは国民感情に配慮されているのでしょうが、父親としては娘のすることを認める以外にないのだと思います。
〈最後に黒川氏が、娘とのわだかまりを解消する、とっておきの方法を伝授する〉
私には弟がいるのですが、父は私より弟のほうが大事なのだとずっと思っていました。ところが、私に子供が生まれて初孫ができたとき、「お前が生まれたときは本当に嬉しかったなあ。最初の子だったから、成長の一つ一つが忘れられない」としみじみ言ったんですね。この一言で愛されて育ったことを知り、長年のわだかまりが氷解しました。
だから、何かの機会をとらえて娘にそう伝えてほしい。親に無条件に愛された時期があったということは、本当に心の安らぎになります。娘はイチコロです。
※週刊ポスト2020年11月20日号