以前は雑誌モデルをしているという女の子が多かった(イメージ)
広田さんは妻と離婚後すぐ、当時行きつけだったキャバクラ店の女の子の「パパ」になった。女の子は雑誌の読者モデルで、当時の人気雑誌にも度々登場。会う度に3万円程度を渡し食事などを楽しんだという。
「なんというか、そういう最前線で活躍する人から刺激を受けられるのがいいよね? 相手が若いだけ、可愛いだけだと、お金なんか払うわけがない。もちろん若くて可愛いに越したことはないけど、もう一つプラスアルファがないとダメ。肉体関係は、この子はなかったけどね。ある時はあるでしょ」(広田さん)
やはり、より密接になりたいと願いながらパパ活をしているのが本音なのだろうか。だが、それを露骨に出してはならず、その欲望を見ないふりをして関係を続ける。アイドルとファンの関係に少し似ているかもしれない。ファンは心の奥底で欲望を抱きながら、それは無いふり、みないふりをしてアイドルと向き合い、グッズやファンサービスを購入し続ける。そして、頑張る子を応援するのが楽しいと言うのだ。パパ活の女の子から刺激を受けるのがいい、という広田さんの言葉とよく似ている。
広田さんには「パパ仲間」もいて、そうしたネットワーク伝いで、パパを探している女性の情報が寄せられるともいう。広田さんたちは今、有名インスタグラマーの「パパ」を務めている。
「雑誌がなくなって、今はインスタだね。昔は『私、雑誌モデルなんです』って売り込んでくる子はいたけど、今はインスタのフォロワーが何人います、みたいなね(笑)。パパをよろこばせるために筋トレしたり、ダイエットしたり、そういう写真や動画をアップするの。旅行に連れて行けば、そこの写真もアップする。同じインスタグラマーの●●ちゃんはパパに熱海連れて行ってもらってるから、うちはもっと遠い金沢にするか、なんて女の子と話したり」(広田さん)
ここまで聞いて、やはり広田さんが言うことは屁理屈ではないかと感じてしまう。流行に敏感で時代の先端をいこうとしている女の子を応援するのなら、スポンサードという形をとってビジネスとしてバックアップする方法もある。ところが広田さんは、人に知られないようにする独占欲が強い形を選んでいるが、女の子には金を費やしているのだと意識させている。それは結局のところ、金銭が介在した単なる「大人のお付き合い」が目的ではないか。そう改めて広田さんに問うが……。
「そういう関係にもなったりするが、恋愛関係には決してならないし、なったら不幸でしょ。自分の娘がパパ活しようとしてたら、絶対に止めるしね。なんて言うんだろ……個人同士の思惑が合致しているのだから、犯罪してるわけでもないし、別にいいでしょって感じ」(広田さん)