芸能

『THE W』大改革の内幕 視聴者投票にこだわった理由

昨年の『THE W』で優勝した3時のヒロイン

昨年の『THE W』で優勝した3時のヒロイン

 出場資格者は「女性芸人」だけ──そんな新しいお笑い賞レースが『THE W』(日本テレビ系)だ。ノンフィクションライターの中村計氏が、最新の第4回大会の現場からレポートする。(文中敬称略)

 * * *
 10組しか残れないのか。なんと、もったいない。それが10月22、23日と2日間にわたって行われた『女芸人No.1決定戦THE W2000』準決勝を観た率直な感想である。

 出場したのは38組。各組とも両日参加し、2本ネタを披露しなければならない。それだけ観れば、つまらないものもありそうだが、少なくとも「まったく笑えない」みたいなネタは1つとしてなかった。昨年から総合演出を手掛ける宮森宏樹は嘆息する。

「今年、参加していただいた女性芸人の方に聞いてみたいんですよね。コロナの影響で舞台数は減っているのに、どうやってネタを磨いていたんですか、と」

 1年で急激に成長している芸人が多数いたそうだ。

「昨年優勝した3時のヒロインが、ほぼ無名の状態から一気に人気者になった。今年もまた新たなドラマが生まれる予感がしています」(宮森)

『THE W』が産声を上げたのは4年前だ。

「昔は容姿いじりが女性芸人の主流だった時代もあったと聞いています。でも今は友近さんなどに代表されるように、純粋にネタのおもしろさで勝負されている方がどんどん出てきた。女性ならではの毒の効いたネタ、シュールな世界観など、表現のバリエーションも増えてきた。渡辺直美さんはお笑いの世界を飛び出し、ファッション界でも活躍されています。そうした状況下で、新しいスターを発掘したいというテーマがあります。それと、女性芸人の方からも、女性同士の真剣勝負の場が欲しいという声があったそうです」(宮森)

 そんな『THE W』が大改革に着手したのは第3回を迎えた昨年だった。背景にはファンや芸人の大会に対する「レベルが低い」等の厳しい声があった。

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン