スポーツ

大阪ドームの日本シリーズで阪神ファンが「原・巨人を応援」

データでは大阪ドームは鬼門だが……

データでは大阪ドームは鬼門だが……

 コロナに振り回された今年のプロ野球は、当初予定から2週間遅れの11月21日にようやく日本シリーズ第1戦を迎える。セ・リーグを独走で制した巨人にとって最大の誤算が「本拠地・大阪ドーム(京セラドーム大阪)」という異例の事態である。セ・パ交流戦のなかった今シーズンは同球場で戦ったこともなく、1年半ぶりの舞台。レギュラー・シーズンでオリックスと対戦して球場に慣れているソフトバンクとは経験の差が歴然としている。

 東京ドームが22日開幕の都市対抗野球と重なってしまうために使えないことは早くからわかっていて、広く報じられてきたからファンも承知のことだ。それにしても、東京を離れ、関東からも離れて大阪を“本拠地”にしたのはなぜなのか。スポーツ紙デスクが内幕を明かした。

「都内なら、ヤクルトの本拠地である神宮球場があるが、こちらも明治神宮野球大会と重なって無理だった(大阪ドームに決定後、明治神宮野球大会は中止が発表された)。勝手知ったる近くの球場ということならDeNAの横浜スタジアムもあるが、11月後半という寒い時季なので屋外球場は除外されることに。東京から最も近いセ・リーグのドーム球場は中日のナゴヤドームだが、親会社が読売新聞と中日新聞というライバル同士。実際には音楽イベントが入っていたようだが、交渉の難しさから真っ先に外されていたらしい。最終的に大阪ドームになったのは、例年、巨人が主催試合をしていたから」

 確かに大阪ドームは巨人がこれまでも主催試合をしてきたが、“ホーム”と呼べるほど安心感はない。過去5年間ではオリックスとの交流戦を含めて7勝7敗の成績。主催ゲームに限れば3勝5敗と負け越している。苦手意識のある選手たちにとっては、せめて球場を出たら大阪の街でリラックスしたいところだろうが、今年はコロナで街に繰り出すことさえできない。

「かつて巨人は甲子園の阪神戦も含めて関西での試合は芦屋の『ホテル竹園』を使ってきた。その後、選手たちの要望で大阪ドームの時は中之島の『ホテル・リーガロイヤル』になるのだが、使い慣れた竹園ではなく大阪に宿を希望したのは、リーガロイヤルが繁華街・キタ新地と近いという理由からだった」(前出・スポーツ紙デスク)

 キタの街を愛する選手たちには皮肉なことに、今年はそのすぐ近くで“おこもり”するしかなさそうだ。どうせなら、キタの誘惑のない芦屋のほうが良かったかもしれない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン