年末ジャンボの狙い目は、ズバリ当せん金1万円?
このように、年末ジャンボも年末ジャンボミニも当せん金1万円の本数が大幅に増えることが、今年の特徴といえる。では、当せん金1万円を当てるにはどうしたらよいだろうか。
300円のくじを1枚だけ買って1万円を目指すのは、もっともシンプルな楽しみ方といえるだろう。当せん金1万円が当たる確率は、年末ジャンボでは0.3%、年末ジャンボミニでは0.5%。つまり年末ジャンボミニの場合、1000枚に5枚の確率だ。そう簡単に当たるわけではない。でも、もし1万円が当たれば、購入額の33倍以上の当せん金が得られる。嬉しさも相当なものとなるはずだ。
一方、くじを何枚も買う場合はどうか。買う枚数を増やせば、当然1万円が当たる確率は高くなっていく。ただし、買う枚数に単純に比例して、当たる確率が高くなるわけではない。
たとえば、年末ジャンボミニで、下3ケタが異なるくじを2枚買ったとしよう。この2枚がどちらも当せん金1万円の3等を外す確率はどれくらいだろうか。
これは、1枚目が外れ(1000枚に995枚)のうえで、2枚目も外れ(残りの999枚に994枚)となる確率だ。すなわち、99.002%(=「1000分の995」×「999分の994」)となる。裏を返すと1万円が当たる確率は、1からこの数字を引いて0.998%となる。1枚だけ買ったときの確率0.5%の2倍より少しだけ小さい。
実際に10枚くじを買うとしよう。「連番」で買う場合はもちろん、「バラ」で買う場合も、下3ケタの数字は異なるものとなる(「バラ」で買う場合も、下1ケタの数字は0~9でそれぞれ異なるため)。すると、10枚のうち少なくとも1枚は当せん金1万円の3等が当たる確率は4.91%となり、1枚だけ買ったときの確率0.5%の10倍よりも小さくなる。
このように連番やバラで買う場合、買う枚数を増やしたからといって、当たる確率が枚数に比例して高くなるわけではないので注意が必要だ。
それに、そもそも9000円払って30枚買って、その中から1万円が1本だけ当たったとしても儲けは1000円だ。嬉しさはそれほど大きくないだろう。宝くじの購入枚数と、そこから得られるワクワク感は、単純に比例するわけではないのかもしれない。