広島に移籍した長野久義選手には巨人時代の活躍と比べる声も(時事通信フォト)
巨人時代の“過大評価”が選手の低迷を招いているという見方もある。
「巨人では殊勲打を打てばすぐスポーツ紙の一面だが、他球団ならベタ記事です。番記者も少なく取材も激減。巨人を出て初めて“過大評価”に気づき、意気消沈する選手も多い」(同前)
逆に巨人を出て成功する選手は、それを乗り越える反骨心を持っている。
「澤村は先発、リリーフ、クローザー、また先発と、度重なる配置転換を強いた原監督を見返したい気持ちが強かった。1980年代“満塁男”として活躍しながら横浜に移籍した駒田徳広も同じ。同時期にFA宣言した槙原寛己は、長嶋茂雄監督(当時)がバラの花束を持って慰留したのに、自分には誰も慰留に来なかった。それが悔しくて横浜で奮起し、2000本安打も達成した」(同前)
菅野は“ぬるい巨人”を捨て、メジャーで花開くことができるのか。
※週刊ポスト2020年12月11日号