• TOP
  • 国際情報
  • ジョージア決選投票に異変!「トランプ来るな」の大合唱

国際情報

2020.12.01 07:00  NEWSポストセブン

ジョージア決選投票に異変!「トランプ来るな」の大合唱

トランプ氏「アトランタへ行く」で現地は大騒ぎに(AFP=時事)

トランプ氏「アトランタへ行く」で現地は大騒ぎに(AFP=時事)

 トランプ大統領の法廷闘争は、そのほとんどで門前払い同然の敗訴に終わり、同氏がホワイトハウスを去ることは決定的になった。「民主党が大規模な不正をした」という発言は、アメリカメディアでは保守系、リベラル系を問わず、「嘘の」とか「捏造の」という枕詞をつけて報じられており、少なくともメディアや司法の場では根拠のないデマであることが確定している。しかし、トランプ支持者はまだその嘘を信じており、右派と左派の戦いは終わらない。最後の決戦の地となるジョージア州上院選挙の「ねじれ現象」について、ニューヨーク在住ジャーナリスト・佐藤則男氏がリポートする。

 * * *
 大統領選挙と同時に行われた上院選は、100議席のうち共和党50、民主党48の議席が確定したが、現職の引退によって唯一、2議席改選となったジョージア州で大接戦となり、2議席とも1月5日の決選投票に決着が持ち越された。もし民主党が2勝すれば、上院は50対50になり、議決で票数が同じ場合は副大統領(バイデン政権のハリス副大統領)の1票で決するという規定により、事実上、民主党が多数を握ることになる。すでに下院では民主党が過半数を制しており、ホワイトハウス、上院、下院のすべてを民主党が支配する「ブルー・スウィープ」が完成する。

 共和党は絶対に落とせない選挙だ。現職はともに共和党だけに、ここで1議席でも落とせば党勢は一気に衰えてしまう。自民党独裁が続く日本ではピンとこないかもしれないが、アメリカでは行政府と立法府を二大政党のどちらかが独占することを好まない伝統がある。クリントン政権時などに一時的にそうなった歴史はあるものの、有権者はどちらかが独裁になりそうだと、わざと上院と下院で別の党に投票するといった行動を取ることも多い。それくらい、一党独裁は嫌われているのである。内閣と議会、あるいは衆議院と参議院で多数派が異なる状態を日本では「ねじれ」と呼ぶが、アメリカでは、むしろ「ねじれているほうが健全」と考えられている。議会のチェック機能が働くからだ。

 前置きが長くなった。ジョージア州の情勢をお伝えする。一つ目の議席は、共和党のデービッド・パーデュー上院議員が再選を目指した選挙で、民主党候補のジョン・オソフ氏と争っている。パーデュー氏は大手ディスカウントストア・チェーンであるダラー・ゼネラルの元最高経営責任者で、共和党らしいビジネス界の成功者だ。対するオソフ氏はドキュメンタリー映画の制作者で、政治経験はほとんどない。パーデュー氏が圧倒的に有利と見られていたが、結果は大接戦だった。

関連記事

トピックス