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2020.12.04 07:00  週刊ポスト

佐伯三貴 2度の手術は無駄ではない、変化した「ゴルフ観」

佐伯三貴が痛みと共に歩んだプロ生活を振り返る(Getty Images)

佐伯三貴が痛みと共に歩んだプロ生活を振り返る(写真/Getty Images)

 プロツアー登録後、史上最速(当時)初優勝を飾ったプロゴルファーの佐伯三貴。だが、2012年に頸椎ヘルニアを患ってからは、痛みとともに歩むプロ生活だった。2度の手術を経験したことで何を得たのか、佐伯が語った。

 * * *
 手術を伴う大きなケガを2回やりました。1つ目は12年の頸椎ヘルニア。ジュニア時代から大きなケガをやったことがなく、最初の手術だったこともあって落ち込みましたね。

 きっかけは最終戦の「リコーカップ」が終わった翌朝でした。普通の寝違えとはレベルが違う首の痺れがあったんです。少し動くだけで全身に電気が走るような痛みで、歯磨きもできませんでした。12月に内視鏡の手術を受けて、球を打ったのは翌年の2月。コースに出て真剣に打ったんですが、第一打がチョロ。フルスイングに恐怖心が芽生えていたんです。私はもう終わったと、頭の中が真っ白になったのを覚えています。

 でもケガを優勝できないことの逃げ道にしたくありませんでした。それで、開き直れたのがよかったかもしれません。4月には2週連続優勝ができたし、全英女子オープンで7位タイにもなりました。すべて1回リセットし、練習方法や体のケアも見直すことができました。

手術は無駄でも回り道でもなかった

 ただそれから2年後の2015年。今度は右手首のケガで2回目の手術を受け、1年間休むことになりました。これも長く辛い日々でした。

 この年の開幕戦でインパクトの瞬間に右手首よりピキッと音がし、そこから痛みを感じるようになりました。痛み止めの注射をしてもすぐ痛くなる。スイングの時に右手でボールを押せなくなり、飛距離も落ち、方向性も悪くなった。挙げ句手首が痺れてきたので、7試合終了後に検査をしました。診断は右手関節炎及び母指CM関節症。親指の関節が変形して痛みをともなうもので、無理したためか腱が切れていました。手術が7月で、12月まで球が打てない日々。筋トレやランニングをしていましたが、テレビのトーナメント中継を見る気にはなりませんでした。

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