大統領選では民主党のバイデン候補に敗北したはずなのに、なかなかそれを認めようとしないトランプ氏。ツイッターでは、悪口を投稿し、差別的な内容であると指摘されることも少なくない。でも、そんなトランプさんみたいない人って、意外と身の回りにもいるのでは……。そこで、自分勝手で他人を困らせる人のエピソードを紹介します。
武器のツイッター。連日連夜嫁の悪口ざんまい
夫のお母さんって、前から言動が過激な人だったけど、最近、ツイッターを始めてから、ますます恐ろしいことになってきた。
ツイッター仲間の反応が欲しくて、私たちの悪口をツイートしまくるのよ。「次男の嫁の炊いたご飯は、ぬか臭くて食べられたもんじゃない。どんな育てられ方をしてきたんだ」とか。
本人は「私は知らない」の一点張りだけど、本名に顔写真までつけてツイートしていて、いまさら何言ってんの!?
あまりのヒドさに、怒る気もうせていたら、先日は、「うちの嫁は私が死ぬのを待っている。わが家の財産を狙っている」と拡散していた。
東京の外れの30坪足らずの借地で、夫は4人きょうだい。笑わせるな! なんだけどさ。次はどんなツイートをするかと思うと、つい顔色をうかがっちゃうんだよ。
(千葉の48才)
外国人に差別発言をする江戸っ子ママ
「私、3代さかのぼっても東京生まれなの」といつも自慢するのは、保護者会で万年役員のY美さん(45才)。
自分の自慢話を聞いてくれれば上機嫌で、人の噂話にはまったく興味がないのがいいんだけどね。
でも、困ったこともある。会合で「うちの学校には外国人がいないから安心よね」などと耳を疑うことを言うの。
とっさにみんな「あははは」と笑ってやりすごしているけど、私は祖母が韓国人だし、副会長のTさんは母親がシンガポール人。中国人のママも何人かいる。
周りの人がサーッと引き始めているのに、それでもY美さんは「外国人の子供がいる学校は大変みたいよ。たとえば……」と、あちこちの国をあげつらう非道発言を始めるからタチが悪い。
そりゃ、「あ、私、パートに遅れちゃう」「私も買い物がある」と、みんなクモの子を散らすようにいなくなるわよ。Y美さん、己の人間性の低さに早く気づいてほしいわ。
(東京の39才)
取材/氏家裕子 構成/野原広子 イラスト/腹肉ツヤ子
※女性セブン2020年12月17日号