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2020.12.13 07:00 NEWSポストセブン
コロナ禍のマンション売却 安く買い叩かれないための注意点

マンションは買うより売るほうが難しい
コロナ禍による生活不安や不動産市場の先行き不透明感から、マンションを売却しようと考えている人は多いだろう。その際、ほとんどの場合は不動産仲介業者を探すところから始めるのだが、そこには大きな“落とし穴”も待ち構えている。住宅ジャーナリストの榊淳司氏が、失敗しないマンションの売り時と仲介業者の選び方をアドバイスする。
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中古マンション市場が、部分的に活況を呈している。2020年はコロナ禍によって中古マンションの価格が下落するかと思われたが、そうでもない。都心や湾岸エリアなどでは在庫が急速に減少し、価格はむしろ小幅な上昇さえ見られる。
売れている要因は「自宅にもう一部屋」、あるいは「共用施設でお仕事」を求めるためにマンションを買うテレワーク需要と、「2019年の年収で審査されるうちに住宅ローンを借りたい」という駆け込み需要である。前者はまだ少し続くが、後者は2020年中しかあり得ない。
かといって、2021年になれば中古マンションの価格が暴落するのかというと、そちらも可能性は薄い。理由は、中古マンション市場というのは「C to C」で成り立っているからだ。個人が売り出した物件を、個人が買うのが中古マンション市場。この市場は全体の動きが見えにくく、短期間で急激に価格が上下することも少ない。
マンション売却を迷っているなら「とっとと売れ」
しかし、今の中古マンションの勢いは間もなく止まるだろう。2021年の前半まで小康状態が続き、後半はなだらかな下り坂になる可能性が高い。つまり2013年以来続いてきた上昇相場の最後の売り時が、2021年の前半ではないかと私は見ている。
2021年に「急落」ということがないわけでもない。例えば、コロナ禍が続いて誰もが知る大企業が倒産したり、首都圏も巻き込んだ自然災害が発生したりするなど、多くの人が先行きを悲観するような出来事が起こると、急落もあり得る。中古マンションでもわずか1年で相場観が2割程度変わることがあるのだ。
だから、売却は急ぐに越したことはない。売ろうかどうかを迷っている人には、声を大にして言いたい。「とっとと売りましょう」。
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