軽自動車版「BEV」の可能性
今年発売が期待できるもう一つの大型新商品は軽自動車のBEV。菅義偉首相は2035年に日本で販売される乗用車の100%電動化という目標を打ち出している。そこで苦しい立場に置かれると言われているのが軽自動車なのだが、そこに早くもソリューションを投じる格好となる。
軽自動車規格のEVコンセプト「IMK」
もちろん現時点では誰もが買う気になるような低価格は実現できないであろう。価格は普通のエンジンを搭載した軽自動車に対して80~100万円ほど高いものと考えられる。が、2035年までには10年以上の年月がある。バッテリー技術の進化次第では低価格化も可能であろう。
工場で一貫生産されるという意味では世界初の量産型BEVとなった三菱アイミーブの誕生から10年以上が経つ。軽自動車の電動化など造作もないということを改めて示すという意義は非常に大きいものがあるし、軽自動車の将来に不安を持つ地方ユーザーの共感を呼ぶ効果も期待できよう。