「専門家の意見を…」もよく耳にする(時事通信フォト)
コロナ対策が後手に回った原因は、こうみる。
「冬になったらコロナの再感染が広がると菅さんもわかっていたはず。ただ、安倍内閣は官邸官僚と呼ばれた“安倍さん命”みたいな参謀たちが戦略を考え対応したが、菅さんには“菅さん命”で頑張る戦略チームがない。やはり必要ではないか」
最後に、社説で〈自民総裁に菅氏 社会に安心感を取り戻したい〉との見出しを掲げ、コロナ禍中の菅政権誕生を歓迎した読売新聞は、今回の菅首相の施政方針演説を社説でこう評した。
〈感染症の不安を解消するために今、何をなすべきか、という強い問題意識が感じられなかったのは残念である〉(1月19日付東京読売朝刊)
コロナ対応で「鉄壁」が脆く崩れる様子を目の当たりにし、“応援団”であるはずの読売新聞も愛想を尽かしつつある。
※週刊ポスト2021年2月5日号