白亜の豪邸の門扉には花が手向けられていた
「結婚してからずっと、家のことはすべて眞由美さんに任せっきりだったようです。眞由美さんは子育てと家事だけではなく、文枝さんが仕事で使う着物や手ぬぐいの管理、お弟子さんの世話、経理まですべてやっていました。
文枝さんが作る創作落語へのアドバイスも的確で、文枝さんは落語が完成すると、必ず最初に眞由美さんに読ませて意見を求めていたんです。文枝さんが落語家として大成したのは、眞由美さんの尽力のおかげです」(前出・芸能関係者)
「おしどり夫婦」。そう呼ばれた時期もあった。だが、文枝は眞由美さんの知らないところで裏切り行為を続けていた。1999年、31才の女性が本誌・女性セブンで文枝との不倫関係を告白したのだ。3年間にわたって結婚をにおわされながら、セックスの強要や暴力まで強いられたという内容に、世の女性は怒りに震えた。
「そんななかでも眞由美さんは『報道は面白おかしく見せてもらっています』と、マスコミに気丈にコメントしました。でも彼女は結婚当初、『あの人は苦労して育ったから、家庭をものすごく大事にする人だと思うの。浮気なんてしないわ』と話していたんです。それだけに、ショックはとても大きかったはずです。このスキャンダルと前後して、文枝さんは白亜の豪邸を出たといいます。眞由美さんと、離れて暮らすようになったのです」(眞由美さんの知人)
芸の肥やしと呼ぶにはあまりに非道な仕打ち。その後も文枝の醜聞は止まらなかった。2016年には演歌歌手の紫艶さん(享年41)が文枝との20年に及ぶ不倫を『FRIDAY』に激白。2018年には56才の女性が、『週刊新潮』で8年間にわたる文枝の愛人生活を暴露した。
「いずれも、一度の火遊びではなく長年続いた関係だったことに、眞由美さんはひどく傷ついていました。それでも周囲にはつらい表情を見せずに耐え忍び、離れて暮らしながらも、仕事のサポートを止めることはありませんでした。彼女を支えていたのは『文枝をここまで大きくしたのは私なのよ』という、妻の意地だったのかもしれません」(前出・眞由美さんの知人)
眞由美さんは、認知症が進行する治子さんの介護からも目を背けることはなかったという。しかし、その頑張りが眞由美さんの体に異変をもたらしたのかもしれない。