1971年誕生の仮面ライダーシリーズは今も続く。『仮面ライダー一挙見Blu-ray1号&2号・V3編』が4月14日発売に(1万円、東映ビデオ)。(C)石森プロ・東映
ザ・ドリフターズに笑い、仮面ライダーが登場。話題のドラマも続々
ザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』(TBS系)が圧倒的な人気を得、『仮面ライダー』が誕生したのがこの年。当時流行中のボウリング番組も多く、多彩な番組が存在していた。
「当時、中3だったぼくは『お荷物小荷物』(朝日放送〈ABC〉制作・TBS系)など、新しいスタイルのドラマが楽しみでした。倉本聰さんの最初のヒット作とされる『2丁目3番地』(日本テレビ系)が始まったのもこの年。スポ根ものでは『美しきチャレンジャー』(TBS系)や、范文雀が石橋正次に剣道を教える『打ち込め!青春』(NETテレビ系)をよく覚えています」(泉さん)
『木下恵介アワー』(TBS系)では、山田太一さん脚本の『二人の世界』が始まるなど、新しい脚本家が出てきてドラマが面白くなってきた時期でもある。前出・黒沢さんは、テレビでは、『おれは男だ!』(日本テレビ系)などドラマの台頭が目立った時期だと語る。
「『おれは男だ!』は少女漫画が原作で女性人気も高く、学生が初めて主人公になった青春ドラマ。ウーマンリブ運動が盛んな当時、森田健作が演じる高校生がウーマンリブ打倒のために剣道部を結成するストーリーは、実は世相を反映したものだったんです。
60年代頃までテレビは“電気紙芝居”と揶揄され、映画界からバカにされた存在でしたが、質の高いドラマが続々登場し、徐々に社会的認知度が向上。銀幕スターもテレビを無視できなくなった。ちょうどいまの、テレビとYouTubeなど動画サイトの関係と少し似てますね」
※女性セブン2021年2月18・25日号