出川哲朗、スタッフ評は「謙虚で腰が低い」　超ベテラン芸人の愛され力

　一方では、後輩芸人や若手タレントに、バラエティー番組の立ちふるまいや“お約束”を伝える良き先輩として絶対の信頼を得ており、“出川ガールズ”の堀田茜、河北麻友子をはじめ、小島瑠璃子、朝日奈央ら、信奉者は数え切れません。『ヤバいよヤバいよ』、『リアルガチ』、頭を指差しながら『お前はバカか？』など、必殺ワードも多く、引っ張りだこなのも誰もが納得の存在です」

　芸歴の長さがイコール顔の広さに繋がらないことは、これまで消えていった数々のタレントを見れば分かること。テレビで売れっ子になる第一の条件は「面白いこと」だろうが、これだけ多くのタレントから愛されていることからも、出川の人柄が忍ばれる。ただ、イジられるだけなら誰でも出来ると考えるのは大違いだ。ベテラン芸能記者の石田春男氏はいう。

「イジられ役というと、ひたすらおいしいポジションのように思えますが、コンプライアンスがうるさい今、イジり・イジられの関係は一歩間違えば“イジメ”になってしまうので、実はとても難しい。誰かがイジれば、誰かが必ずフォローを入れたり、イジられた側がきっちり笑いを取る形にして、視聴者が不快感を覚えないように持っていくのが昨今のバラエティーの作法です。

　イジられ役は、ドッキリを仕掛けられたり、体を張った企画をやらされたり、罰ゲームを受けさせられたりするのが仕事ですから、常に瞬発力やとっさの対応力が求められるわけで、それを成立させているのはやはり彼の腕。天賦の才能としか言いようがありません」

　超ベテランのいじられ芸人は、今後ますます輝きを増していくことになりそうだ。