ホコ天の銀座や、まだ静かな街だった原宿におしゃれな若者が出現
ファッション界にとっても1971年は特別な年だった。スタイリストの中村のんさんはいう。
「東京・原宿に若者が集まるようになったのは70年代後半から。1971年頃の原宿は、竹下通りもまだまだ静かな住宅街でした。故・山本寛斎さんがこの年にロンドンで日本人初のファッションショーを行いました。日本のファッション界では寛斎さんの存在が大きかったですね」(中村さん)
当時、原宿や銀座で歩行者天国が始まり、アーミールックやホットパンツなど、いままでなかったファッションで闊歩するのが最先端だった。50年前のファッションながら、いま見ても違和感のないおしゃれな時代だ。
※女性セブン2021年2月18・25日号