1986年に参議院議員となった小野清子氏(時事通信フォト)
官僚や政治部記者からもアスリート議員は軽く見られがちだという。
「一般に議員は特定の業界の利益代表として出てくる人が多いが、スポーツ界から出たといっても、ボクらはスポーツ界で組合を作って組織票で受かるわけじゃない。アスリート議員は支持団体がないので国会の中では重みがないのです。
だから、ボクらがスポーツ行政の予算を増やすためサッカーくじを考え、5年かけて実現し、年間1000億円の売り上げがあっても誰も評価しない。
そんななかで橋本さんや馳さんは当選回数を重ねて大臣にまでなったのだから大したもの。世間は女性だから橋本さんを会長にしたと思っているが、橋本さんは能力も経験もあるから起用されたとボクは思っている。そういう目でいつまでも見られるのがアスリート議員の宿命じゃないですか」(前出・江本氏)
※週刊ポスト2021年3月12日号