秘境スポットで味わう「至福の時間」

 さっそくテントを設営し、焚火台をセット。この日は風が強く、隣のソロキャンパーは設営に手こずっている。

「新しいテントを買ったので試そうと思ってきたのですが、風に飛ばされてしまって、張るのに小一時間かかっちゃいましたよ」

 そう愚痴りながらも、真っ青な空、せせらぎの音に満足しているのか、目が輝いている。

ソロキャンプ用のテントや焚火台などをセット(筆者撮影)

ソロキャンプ用のテントや焚火台などをセット(筆者撮影)

 ひと通り準備ができたので、キャンプ場内を散策。この日は女性のソロキャンパーは見かけなかったが、カップルや家族連れを含めると3割ぐらいは女性だろうか。

 炊事場とトイレもチェック。トイレは洋式で水洗だ。掃除が行き届いていて清潔感がある。これは重要なポイントだ。せっかく大自然の美しさに感動しても、トイレが不衛生だと台無しになってしまう。

 チェックイン時や炊事場、トイレなどに向かうときは利用者はみなマスク姿だ。感染対策にぬかりはない。もはやマスクは最低限のマナーとなっている。

 目の前を流れる道志川の淵には「飛び込み岩」と呼ばれる大岩がある。夏場は楽しそうだ。キャンプ場前の橋を渡って、歩いて25分ほどのところには神奈川の名滝16選に選ばれている「牧馬大滝(まきめおおたき)」もある。秘境感たっぷりのスポットだ。

 そうこうするうちに日が傾き始めてきたので、焚火の準備を始める。焚火台をセットし、薪の束を解いて、鉈で火付け用に細かくカットしていく。焚火台に着火剤を置き、その上にカットした薪を並べ着火。ゆらゆらと火が熾きる。ファイヤースターターも用意してきたが、着火剤のほうが手早い。少しずつ太めの薪をくべていく。

ホットウイスキーで暖を取る(筆者撮影)

ホットウイスキーで暖を取る(筆者撮影)

 火が安定してきたら炭を投入。網を載せてコッヘルで湯を沸かす。まずは駆けつけ一杯。シエラカップにアツアツの湯を入れて、そこにウイスキーを注ぐ。少し冷えてきたので、ホットウイスキーで暖を取る。

 川原でデイキャンプを楽しんでいたカップルやファミリーが帰り支度を始めている。チェアで寛ぎ、せせらぎの音をBGMにゆったりとした時間が過ぎていく。

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