「ひとりなら何から何まで自由だから」
彼女たちは、どこにソロキャンの魅力を感じているのだろうか。知人の女性キャンパーや、彼女のアウトドア仲間たちの話をまとめるとこんな感じだ。
「やっぱり大自然の中で、自分だけの時間を好きなように過ごせることがいちばんの魅力ですね」
「普段と違うアウトドア料理に挑戦することが楽しみ」
「人と一緒だと行動が制約されるけど、ひとりなら何から何まで自由だから」
「山歩きも好きだけど、行動時間が長く、山小屋はいつも混んでいるから落ち着けない。その点、ソロキャンはまったりできるから好き。コロナ感染の心配もほぼないですしね」
ユーチューブには50代の女性がソロキャンプを楽しんでいるシーンもある。年齢層も幅広いようだ。
もちろん、女性のソロというと気になるのは安心と安全性だろう。ネット上にはこんな指摘が見られた。
・管理人が常駐しているキャンプ場を選ぶ
・フリーサイトよりも区画サイトの方が安心
・Wi-Fiや電波が通じること
・就寝時はテントの内側からカギをかける
・防犯ブザーの携帯
やはり、それなりの準備と対策は必要ということだ。
ところでキャンプ人口はどのくらいいるのだろうか。日本オートキャンプ協会の「オートキャンプ白書2020」によると、2019年のオートキャンプ参加人口は860万人で、7年連続の増加となっている。同行者を見ると、ひとり(ソロキャンプ)が4位で、前年の7位からランクアップしている。コロナ禍もあり、2020年のソロ人気はさらに高まったはずだ。
7年連続の増加となっているオートキャンプ参加人口
キャンプから帰った直後、FBにアップした焚火シーンを見た50代の女性ライターから連絡があった。
「焚火、したくてたまりません。ぜひ焚火部をつくってください。コロナ自粛はもうウンザリ。人の少ない大自然の下で焚火を見ながら、ボケーっとしたいです。○○ちゃんと○○ちゃんも参加したいと言っていますよ」
どうやら、アラ還女性の心にまで火を焚きつけてしまったようだ。