SNSで“バズった”ミュージシャンの本音
その傾向は2021年も変わらない。2月11日、現役高校生2人組によるニューウェーブ/テクノ・バンドLAUSBUB(ラウスバブ)が、世界的に人気のK-POPアイドル・グループBTSを抑えて音楽共有サービスSoundCloudの週間チャートのトップの座に輝いたことが話題を呼んだ。
LAUSBUBは昨年末、SoundCloudでオリジナル曲「Telefon」を公開。知る人ぞ知る存在だったが、今年1月にSNSで「すごく良いバンド」と噂が広まると一気に人気に火がつき、現在ではバンド・メンバーだけでは対応しきれないほど仕事のオファーが殺到しているという。
SNSを通じて急激に脚光を浴びてしまうことについて、ミュージシャン側はどのように受け止めているのだろうか。
TikTokを中心に活動し、昨年6月に公開された楽曲「ポケットからきゅんです!」がわずか1ヶ月で数億回の再生と瞬く間にブレイクしたシンガーソングライター・ひらめは、バズることのメリットについて次のように語る。
「SNSでバズって良かったことは、1番大きいのは自分を知ってくれる人が増えたことです。“ファン”という存在が自分にもできて、その方たちのおかげで、これからもっと頑張ろうって気持ちになります」
また、2018年に発表した楽曲「魔法の絨毯」が昨年8月になってTikTokでブレイクし、今年1月には人気音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への出演も果たしたシンガーソングライターの川崎鷹也はこう語る。
「コロナが流行する前は、毎月3〜4本ぐらいライブをやってきたんですけど、それがぴたりとなくなってしまい、不安でしかなかったです。
ただ、僕自身『ステージがすべて』『ライブがすべて』とは思っているのですが、活動を始める原点にもなったTikTokやYouTubeなど、よく考えるとコロナ禍でも活動するためのプラットフォームや方法はきちんとあるなぁと思いました。そのプラットフォームを利用する事で、結果多くの方々に僕の歌を届けられる事が出来て良かったです」