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避難生活で役立つ調理器具 カセットコンロよりも固形燃料が重宝

固形燃料が重宝されるという

固形燃料が重宝するという

 地震が多い日本では、誰がいつ避難生活を送ることになるかわからない。だからこそ、いざというときに何が必要なのかをしっかりと知っておく必要がある。たとえば、避難中の食生活について、備えておくべき調理器具や、あると便利な調味料などはあるのだろうか?

「非常食といえば、カンパンなどを用意しがちですが、食べ慣れたものを用意した方がいい。食事を通じて日常を感じられるので、精神のバランスも保ちやすくなります」

 とは、国際災害レスキューナースの辻直美さんだ(「」内、以下同)。特に温かいものは、胃袋だけでなく心も満たしてくれる。となると、加熱用の調理器具は用意したい。

「おすすめは固形燃料。1個の燃焼時間は約15~30分と短いですが、充分湯を沸かせます。何よりカセットコンロに比べ、コンパクトなので持ち運びやすいのも魅力です」

 避難所への持ち込みは厳しくても、在宅避難時には重宝する。さらに塩や酢などの調味料もあるといいという。

「避難所で配給されるお弁当は、万人受けする幕の内弁当が多いんです。ただし、毎日同じ弁当ということも……。2回同じ内容の弁当が続くと“違うものが食べたい”と、不満の声が上がりますが、避難所では調味料の配給があまりないんです」

 そこで用意しておきたいのが「酢」だ。幕の内弁当からご飯と煮物、卵焼き、漬けものを取り出し、ご飯はポリ袋に入れて酢と混ぜる。取り出したほかの具を刻んで、ご飯と混ぜればちらし寿司が完成する。

 限られた食料でも、工夫次第で飽きずにおいしくいただける。こういったレシピを覚えておこう。

取材・文/鳥居優美 イラスト/大窪史乃

※女性セブン2021年3月25日号

ボンベを使うカセットコンロよりも…

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