菅義偉・首相(時事通信フォト)
それがはっきりわかるのが次の証言だ。
「安倍さんは『麻生さんとも話しているんだが、衆院選を考えると後は誰がいいのかなあ。来年は参院選もあるから』とも語っている。麻生さんとは、菅総理が五輪を花道に退陣することを想定して後継総理の人選について話し合っている。もともと任期1年の救援投手の菅総理には本当の意味での解散権はないという考えでしょう」(同前)
9月5日に閉幕する東京パラリンピックを節目に菅首相は退陣するというのが安倍氏の“期待”しているシナリオなのだ。
菅首相も最近の安倍氏の動きにただならぬものを感じたからこそ、腹を探るために議員会館の事務所に出向いたのだ。
※週刊ポスト2021年4月16・23日号