リスクを言っておけば叩かれない専門家(笑)

 そんなことを言われようが我々は「かかったらしょうがないじゃん。しかも基礎疾患持ちの高齢者以外あんまり死なないよな。子供の死者数、ゼロじゃん」とヘーゼンと冷静に言い放つ。だが、「楽観論で人々の命を奪わせる悪魔のような連中」扱いされているため、我々はリスクを背負って発信を続けているのである。これで本当に感染症の数理モデルの専門家・西浦博氏が言うように「42万人死ぬ」となったら我々は言論の場は奪われるだろう。最悪の事態を言って世の中の動きを止めさせ、そのうえでカネをもらえて一定数の「信者」を得られる専門家(笑)とは違うのです!

 我々のこの考え方は正直2020年秋までは「異端」だったし、2021年の同イベントでも私は「我々は“邪教のミサ”をやっていると世間様は思うことでしょう。ここにいらっしゃる皆さんは“邪教の信者”です!」と述べ、少数派であることを認めていた。これに続けて「ただ、いずれ我々が正しかったことが分かる日が来ます! いずれ、我々は“賢者の会合”をやっていたと理解されることでしょう」と高々と宣言した。

 コロナについては、「テレビの破壊力の凄まじさ」「ゼロリスク信仰の浸透力の凄まじさ」を示した。それとともに、「“何かがあったら……”とビビりまくり石橋を叩いてアロンアルファを塗りまくる責任回避したいバカ」「最悪の事態を言っておけば責任は問われないし非難されない」「人の命は地球よりも重い」派の皆様方により日本人は完全に洗脳された。

 我々3人を含め、「オドレら正気か?新春LIVE」に出演した8人(他には泉美木蘭・倉持麟太郎・萬田緑平・木村もりよ・藤井聡)は、「コロナヤバ過ぎ」の論調で一致する東京の情報番組からは呼ばれないだろう。何しろ数千万人が見る民放テレビで「コロナにビビり過ぎて皆さんバカですか? なんでこの番組の出演者、ここまで恐怖を煽ったんですか? 死者なんて1年2ヶ月で9000人台、1万3000人に一人ですよ。これになんで日本全体が経済活動を止めたんですか? 癌で死ぬのは年間37万人超ですよ」なんてことを言ったら「放送事故」になることは間違いないからである。もしも我々が『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)でコロナについてゲストスピーカーになったら山口真由氏と長嶋一茂氏以外とは全員とケンカするだろう。

 本書の内容はまさにその「放送事故」を徹底的にやり続けているのである! テレビの論調を疑い、「コロナって茶番じゃね?」と考えている人にとっては実に心地よい文言が並ぶ。小林氏の2つの発言をまずは紹介しよう。

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