スポーツ

体調万全ではない羽生結弦 国別対抗戦出場に「勝負師としての狙い」

2022年の北京五輪では圧勝か(共同通信社)

体調を気遣う声が(共同通信社)

 ロシアや日本、米国など6か国が参加する「世界フィギュアスケート国別対抗戦」(15~18日)が開催されている大阪では、「まん延防止等重点措置」が適用され、感染の急拡大がとどまることがない。世界選手権での銅メダル獲得から2週間、万全の体調ではない羽生結弦選手(26才)が4年ぶりに出場を決めた理由とは──。

「姿を見られるのはうれしいけど、体調が心配」「コロナのこともあるし、いまはしっかり休んでほしい」──ファンからは体を気遣う声が聞こえてくる。

 3月30日に世界選手権を終え、スウェーデンのストックホルムから帰国したフィギュアスケートの羽生結弦選手。最大のライバル、米国のネイサン・チェン選手(21才)に大差をつけられ、日本の新鋭・鍵山優真選手(17才)にも敗れて3位。それでも空港では晴れやかな笑顔を浮かべていた。

「世界選手権ではフリーの直前に持病の喘息の発作による体調不良に見舞われ、髪をセットする余裕もなくリンクへ。試合後のインタビューでは、滅多に弱音を吐かない彼が『すごい疲れました』と漏らしたほどでした。それでも出場を決めたのは、北京五輪の日本の出場枠『3』を是が非でも確保したかったから。それが達成できたという点では、ホッとしているのではないでしょうか」(フィギュア関係者)

 あの激闘からわずか2週間。羽生選手は早くも次の戦いの舞台に立つ。4月15日に大阪・丸善インテックアリーナ大阪で開幕する「世界フィギュアスケート国別対抗戦2021」に、日本代表の一員として臨むのだ。彼が国別対抗戦に出場するのは、2大会ぶり3度目となる。

「ランキング上位の6〜7か国が出場し、男女フリー、ペア・アイスダンスの総合成績で、世界最強の国を競い合う団体戦です。2009年に始まったばかりで、まだ歴史が浅い。シーズン最終戦ということで一足早く休養に入ってしまう選手は欠場するなど、必ずしもトップ選手が勢揃いするわけではない。

 正直、羽生選手が出場すると聞いたときは驚きましたね。今大会にはチェン選手も米国代表として参加するので、大いに盛り上がることは間違いありません」(前出・フィギュア関係者)

 さらに国別対抗戦が終わると、アイスショーの「スターズ・オン・アイス」の横浜公演(22~25日、横浜アリーナ)、そして八戸公演(28~30日、青森・フラット八戸) への出演が決まっている。なぜ羽生選手は自らにむち打つようにリンクに立ち続けるのか。

関連記事

トピックス

12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
スポーツアナ時代の激闘の日々を振り返る(左から中井美穂アナ、関谷亜矢子アナ、安藤幸代アナ)
《中井美穂アナ×関谷亜矢子アナ×安藤幸代アナ》女性スポーツアナが振り返る“男性社会”での日々「素人っぽさがウケる時代」「カメラマンが私の頭を三脚代わりに…」
週刊ポスト
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン
再婚
女子ゴルフ・古閑美保「42才でのおめでた再婚」していた お相手は“元夫の親友”、所属事務所も入籍と出産を認める
NEWSポストセブン
54歳という若さで天国に旅立った中山美穂さん
【入浴中に不慮の事故】「体の一部がもぎ取られる」「誰より会いたい」急逝・中山美穂さん(享年54)がSNSに心境を吐露していた“世界中の誰より愛した人”への想い
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《真美子さんのバースデー》大谷翔平の “気を遣わせないプレゼント” 新妻の「実用的なものがいい」リクエストに…昨年は“1000億円超のサプライズ”
NEWSポストセブン