前出のフィギュア関係者も4回転アクセルのお披露目に期待する。
「コロナの影響で、今シーズンはあまり大会に出場できなかったため、実戦不足は否めません。世界選手権では直前に4回転アクセルを断念したとの報道もありましたが、国別対抗戦ではプログラムに4回転アクセルを組み込んでくるかもしれない。
スターズ・オン・アイスでも、ファンサービスとしてだけでなく、“北京五輪に向けた実戦練習”として4回転アクセルに挑戦するかもしれませんよ。本人は決して口にしませんが、その成功の先に金メダルがあると信じていると思います」
10日に発表された映像のなかで、国別対抗戦への意気込みを聞かれた羽生選手は「誰かの光になれるように」と書いたフリップを掲げ、その理由をこう語った。
「世界選手権は完全にいい演技だったとはいえないんですけど、それでも勇気をもらえましたとか、希望の光でしたとか、そういう言葉をいただいたときに、ぼくはたとえ結果がよくなかったとしても、いい演技だったと自分が納得できる演技じゃなかったとしても、誰かのためになれてるのかなっていう感じがして、それを常に心の中に持ちながら、演技したいなぁというふうに思ってこの言葉にしました」
4回転半、そしてその先にある金メダルに挑むという揺るぎない信念は“光”となって多くの人に届き、心配の声も吹き飛ばしてくれるだろう。
※女性セブン2021年4月29日号