芸能

若き中森明菜が口にしていた「百恵さんと私は違うでしょう」

1984年の紅白リハーサルでは、明菜と聖子の貴重な共演シーンも(女性セブン)

1984年の紅白リハーサルでは、明菜と聖子の貴重な共演シーンも(女性セブン)

 昭和の歌姫と聞いて誰を思い浮かべるかは、人により世代により様々だろうが、昭和の最後を飾った歌姫としては、中森明菜を挙げるファンも少なくないだろう。『週刊ポスト』(4月16日発売号)では昭和のライバル史をテーマにした特集で、松田聖子と中森明菜の知られざるエピソードを紹介している。アイドル全盛と言われた1980年代、中森明菜はそれまでの常識を覆す「ツッパリ少女」のイメージで一世を風靡した。その姿は「ぶりっ子」と呼ばれた松田聖子と対照をなしたが、実はそれは本人の性格や意図とは違っていたのだという。当時、ワーナーミュージックで担当プロモーターを務めた田中良明氏(現在は「沢里裕二」名義で作家活動)が、ファンも知らなかった中森明菜の素顔を明かした。

 * * *
 松田聖子さんは、本能的にプロデューサーやファンが自分に求めるものを理解している「芸能界の住人」でしたが、中森はそこにこだわらない歌手でした。むしろ常にファンを裏切ろうとしていたようにさえ見えました。だから、誰のこともライバルだとは思っていなかったのではないでしょうか。ある意味では無関心。少なくとも他の歌手やタレントの悪口を言うということは一切なかったですね。

 聖子さんは、スタジオに入ってきただけで場が華やぎます。それに対して中森は、ピーンと空気が張り詰めます。良くも悪くも緊張感をもたらす歌手でした。共演者のなかにも、ピリピリしている時の中森は嫌だという人がかなりいたのも確かです。先輩歌手やディレクターに挨拶する時にも、機嫌が悪ければ目がつり上がったままですから。それも本当に悪意はなくて、ひとつには自分の緊張を隠す意味合いもあったようです。

明菜もデビュー当初は「聖子ちゃんカット」を見せていた(共同)

明菜もデビュー当初は「聖子ちゃんカット」を見せていた(共同)

 全盛期の聖子さんと中森は、テレビ局で顔を合わせても表面上、笑顔で会話するだけという感じだったと思います。のちに大人になってからは互いを認め合い、楽曲をカバーし合ったりしていますが、それは二人が成熟してからの話です。中森はあまり聖子さんを意識していませんでしたし、聖子さんのほうは利口だから、共演すれば笑顔で接していたというところだったと思います。

 これは私が目の前で聞いた中森の言葉ですが、中学生の頃から憧れていた山口百恵さんと自分の違いをこんなふうに言っていました。

「百恵さんは横浜生まれの横須賀育ち。もうそれだけで私と違うでしょう。私、大森生まれの清瀬育ちだもんね。雰囲気が違いすぎるでしょう」

 見栄を張らない中森の性格が、この言葉に表れている気がします。ですから、憧れの存在だったとしても、衣装や歌唱法を真似るということは一切ありませんでしたね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平は何番を打つか
《どうなる? WBC侍ジャパンの打順》大谷翔平は「ドジャースと同じ1番打者」か、「前にランナーを留める3番打者」か…五十嵐亮太氏と福島良一氏が予想
週刊ポスト
女優・羽野晶紀と和泉元彌の母の節子さん(右・時事通信フォト)
《女優・羽野晶紀“嫁姑騒動”から24年目 の異変》元日に公開された和泉節子さんとの写真から伝わる「現在の距離感」
NEWSポストセブン
日本陸上競技連盟会・有森裕子さん
日本陸上競技連盟会長になった有森裕子さんが語る2026年の抱負「陸上競技の存在価値を高めて魅力を伝えていきたい」 
女性セブン
命に別状はないとされている(TikTokより)
「クスリ漬けにされていたのでは」変わり果てた姿で発見された中国人インフルエンサー、薬物検査で陽性反応…肺感染症などの診断も【カンボジアの路上でホームレス状態で見つかる】
NEWSポストセブン
杉本達治前福井県知事のセクハラ問題について調査報告書が公表された(時事通信フォト・調査報告書より)
〈体が熱くなるの〉〈スカートの中に手を…〉セクハラ1000通の杉本達治・元福井県知事が斉藤元彦・兵庫県知事と「上司・部下」の関係だった頃 2人の「共通点」とは
週刊ポスト
SNS上で拡散されている動画(Xより)
【栃木県・県立高校で暴行動画が拡散】学校の周りにインフルエンサーが殺到する事態に…県教育委は「命にかかわる状況」 弁護士は「典型的ないじめの構図」と指摘
NEWSポストセブン
中居の近影をキャッチ(2025年12月下旬)
《ゴルフ用ウェアで変装して百貨店に…》中居正広、外出頻度が増えている 表舞台では“盟友たち”が続々言及する理由
NEWSポストセブン
16年ぶりに写真集を出す皆藤愛子さん
16年ぶり写真集発売の皆藤愛子 「少し恥ずかしくなるくらいの素の姿や表情も、思い切って収めていただいています」
週刊ポスト
中国人インフルエンサーがカンボジアの路上で変わり果てた姿で発見された(TikTokより)
《へそ出しタトゥー美女の変わり果てた姿》中国インフルエンサー(20)がカンボジアの路上で発見、現地メディアに父親が答えた“娘と最後に連絡した日”【髪はボサボサ、うつろな表情】
NEWSポストセブン
米国によってニコラス・マドゥロ大統領が拘束された(時事通信フォト)
《大統領拘束を歓迎するベネズエラ国民の本音》「男女ともに裸にし、数日間眠らせず、窒息を繰り返させる…」国連に報告されていた“あまりに酷い拷問のリアル”
NEWSポストセブン
運転席に座る中居(2025年12月下旬)
《三歩下がって寄り添う高級ジーンズ美女》中居正広を今もダンサー恋人が支える事情「この人となら不幸になってもいい…」過去に明かしていた結婚観との一致
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン