芸能

大島優子、女優としての力量に高評価 元・子役のスキルが発動

女優として開花(時事通信フォト)

女優として開花(時事通信フォト)

 48グループ卒業後、女優に転身する元メンバーは多い。その中でも安定した地位を築きつつあるのが大島優子(32)だろう。

 かつては前田敦子と共に、総選挙でセンターの座を競い合った大島。前田が映画などで評価される一方で、大島は地上波テレビを主戦場としている。大島が初めてつかんだテレビの世界における当たり役は、2017年1月期に放送された『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)の鳥居小雪役ではないだろうか。

 小雪は、吉高由里子演じる主人公の親友で、彼女たちが日々女子会を繰り広げる居酒屋の店主の一人娘だ。店の客との不倫関係に悩む30歳女性という役どころは、アイドル時代の大島のファンにとっては、なかなか衝撃的だったことだろう。大島は、浮気男役の田中圭を相手にキスシーンも披露。『東京タラレバ娘』は視聴率2桁をキープする人気作となり、昨秋にはスペシャルドラマ『東京タラレバ娘2020』も放送された。

 大島は、いわゆるアラサー世代に入ってから女優として開花したように思われる。2019年に放送されたNHK連続テレビ小説『スカーレット』で、「女優・大島優子」の力量に気づかされた視聴者も多かったはずだ。ヒロインの幼なじみ役を演じた大島は、少女時代のセーラー服の可憐さはもちろんだが、むしろ物語後半での「おばちゃん」演技の自然さが絶賛された。

 大所帯のアイドルグループの中心でキラキラ輝いていた大島だが、女優としては、主演よりも名バイプレイヤー、脇で良い味を効かせる役割が向いているのかもしれない。ドラマ・映画ライターの小田慶子氏は、大島がもともと子役として活動していたことに着目する。

「子役出身の役者さんに共通するのは、すぐに監督や脚本家の意図を的確につかみ、そのとおりに演じられること。だから、監督たちに喜ばれ、重宝されます。大島さんは、主演ドラマ『ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜』(2015年、TBS系)の公式ビジュアルブックで『現場で衣装に着替えると、この役にスポッと入れる』と語っており、天性の女優だと言えるでしょう。アイドルが女優になったのではなく、逆に女優が一時期アイドルをやっていたということなのかも」(小田氏)

関連キーワード

関連記事

トピックス

渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
裏アカ騒動、その代償は大きかった
《まじで早く辞めてくんねえかな》モー娘。北川莉央“裏アカ流出騒動” 同じ騒ぎ起こした先輩アイドルと同じ「ソロの道」歩むか
NEWSポストセブン
「地毛なのか?」尹錫悦・前大統領罷免で迎える韓国大統領選 与党の候補者たちが泥沼の舌戦 「シークレットブーツか」「眉毛をアートメークしている」と応酬
「地毛なのか?」尹錫悦・前大統領罷免で迎える韓国大統領選 与党の候補者たちが泥沼の舌戦 「シークレットブーツか」「眉毛をアートメークしている」と応酬
NEWSポストセブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手
【「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手】積水ハウス55億円詐欺事件・受刑者との往復書簡 “主犯格”は「騙された」と主張、食い違う当事者たちの言い分
週刊ポスト
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト
4月24日発売の『週刊文春』で、“二股交際疑惑”を報じられた女優・永野芽郁
【ギリギリセーフの可能性も】不倫報道・永野芽郁と田中圭のCMクライアント企業は横並びで「様子見」…NTTコミュニケーションズほか寄せられた「見解」
NEWSポストセブン
ミニから美脚が飛び出す深田恭子
《半同棲ライフの実態》深田恭子の新恋人“茶髪にピアスのテレビマン”が匂わせから一転、SNSを削除した理由「彼なりに覚悟を示した」
NEWSポストセブン
保育士の行仕由佳さん(35)とプロボクサーだった佐藤蓮真容疑者(21)の関係とはいったい──(本人SNSより)
《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者(21)の“意外な関係性”
NEWSポストセブン
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
投資家なら知っておきたい「決算短信1ページ目」に凝縮されている大事な情報の読み解き方
投資家なら知っておきたい「決算短信1ページ目」に凝縮されている大事な情報の読み解き方
マネーポストWEB