『ドラゴンボールZ』ベジータ役や『名探偵コナン』服部平次役などで有名な声優・堀川りょうが学院長を務めるインターナショナル・メディア学院は、歌やダンスのほかにも、英語版コンテンツへの出演を目指す「国際声優プロコース」など多彩なカリキュラムが設けられている。なかでも特に目を引くのが「YouTuber声優プロコース」だ。
インターナショナル・メディア学院では、情報発信、セルフプロデュースのツール、新規ファン獲得のため、今後の声優に必要なスキルだと考え、5年以上前からYouTuber声優の育成を行なっているという。
現在、声優たちの間にもYouTubeの波が来ており、花江夏樹の公式YouTubeチャンネルは登録者数198万人を誇っている。また、バーチャルYouTuberの「中の人」を務める声優も大勢いる。有名Youtuberたちを招いて動画制作・動画アップロードについて実践的に学ぶ「YouTuber声優プロコース」は、そういった業界の現状を踏まえてのものなのだ。
また、養成所の教育方針については、以下のように説明している。
「声優の仕事は、時代とともに多様なジャンル・媒体に広がっています。だからこそ演技力と人間力の基礎が大事です。今後も徹底した基礎訓練を行い、 各々の能力を伸ばし、 一人でも多くのプロを輩出できるよう教育をして参ります」
声優に限らず、時代と共に職業の在り方は変化する。現代の声優の卵たちには、昔とはまた異なる分野への挑戦が宿命づけられているようだ。
◆取材・文/原田イチボ(HEW)