接種券が届かないトラブルも報告されている(時事通信フォト)

接種券が届かないトラブルも報告されている(時事通信フォト)

 クリニックが医療機関に提出する申請書に、Bさんも歯科助手として記載され、接種することができた。

「ワクチン接種は無料と言われましたが、歯科医にはお礼の品物を渡しました」(Bさん)

 医療従事者の接種にも優先順位がある。ワクチン接種を行なっている医療機関のスタッフが最優先で、次に、それ以外の病院、歯科医院、薬局のスタッフなどと定めている自治体が多い。枠ごとに接種人数が決められ、医療従事者の間でも順番待ちが起きている。

 足立区在住の自営業Cさん(42)の体験談だ。

「友人の歯科医から、『ワクチン打たせてやるよ』と言われ、医療従事者枠で申請してもらいました。ところが、応募が殺到して歯科医師会のサーバーがダウン。結局、その歯科医もなかなか順番が回ってこないので、知人の病院に頼んで『医師枠』で接種していた」

 こうした手口に法律上の問題はないのか。アトム市川船橋法律事務所の高橋裕樹弁護士が言う。

「医療従事者でないのに医療従事者として書類を出して接種すれば虚偽公文書作成等罪に問われる可能性がある」

※週刊ポスト2021年6月4日号

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