「広告効果を考えると、高齢層はあまりモノを買わず、若年層は購買意欲が高い。これは、ハッキリとデータで出ています。だから、テレビ局は世帯ではなくコアターゲットを狙うように方向転換した。5年、いや10年遅かったですね。ただ、2010年代のまま、世帯視聴率狙いを続けていけば、テレビはますます衰退していったでしょう。方向転換しただけでも良かった。若者をテレビに戻すことは容易ではないと制作者たちはわかっていますが、踏ん張るしかありません」
遅きに逸したとはいえ、テレビ局は“失われた10年”を取り戻そうとしている。5年後の『国民生活時間調査』で10代、20代のテレビ視聴割合は何パーセントになるだろうか。