「中山さん」は歌手の森山良子、作家の林真理子、女優の大地真央、漫画家の浦沢直樹、東大教授の安冨歩という5人だった。つまり、タレントの中山秀征とは違う世界にいたり、普段交流がなかったりすると、控えめに「中山さん」という少し距離を置いた呼び方になるのかもしれない。では、年下18人はなんと呼んだのか。
14人:ヒデさん
3人:中山さん
1人:ヒデちゃん
唯一、飯島直子が「ヒデちゃん」と言っている。ただ、2人は同じ「1967年度」の生まれ。飯島が早生まれのため、年下ではあるが、同学年になる。バラエティ番組『DAISUKI!』(日本テレビ系)で7年半にわたって共演していたことも影響しているだろう。
つまり、実質的な年下で「ヒデちゃん」と呼んでいる対談相手は見つからなかった。前年に対談のゲストに母親の森山良子が登場していた森山直太朗はこんな発言をしている。
〈うちは家族でヒデさんの大ファンで、何かといったら『ヒデさん、ヒデさん』。いや、ごめんなさい、『ヒデちゃん、ヒデちゃん』って言っていて〉
家族の会話を再現する際でも、本人の目の前で『ヒデちゃん』と言うには勇気が必要だったようだ(※この『ヒデちゃん』は、会話再現のためカウントしていない)。
逆に中山は年下、年上をどう呼んでいたのか?
逆に、中山秀征が年下18人をどう呼んだのかを調べてみた。
7人:~さん
6人:呼び捨て
2人:~くん
2人:~ちゃん
1人:愛称
対談時点であまり面識のない紀里谷和明や宮澤エマ、ムロツヨシ、猪子寿之などには「さん付け」をしている。一方、はるな愛には「賢示」(本名:大西賢示)、加藤浩次には「浩次」と呼んでいる。中山は、2人が売れる前にバーで働いていた頃に知り合っており、親しい仲だった。また、田村淳には「淳」、大久保佳代子には「大久保」、千原ジュニアには「ジュニア」と呼んでいる。土田晃之には「ツッチー」と唯一、愛称で呼んでいる。かつてABブラザーズとしてお笑いに取り組み、現在に至るまでバラエティなどで彼らと絡む機会のあったためだと推察できる。「ちゃん付け」は飯島直子に「直ちゃん」、山本圭壱に「山本ちゃん」の2人。飯島は前述のような関係性があり、山本は加藤の働いていたバーの常連客で馴染みがあった。